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元巨人・高橋洸さんが女子野球界で監督に…目指すは後藤孝志コーチが教えてくれた「楽しい野球」

スポーツ報知
2017年、巨人在籍時の高橋洸さん

 2017年までプロ野球巨人に在籍した高橋洸さん(28)が、山梨初の女子硬式野球チーム「バンディッツガールズ」の監督を務めている。現在公式戦に登録できる人数はそろっていないが、中学年代の「バンディッツヤング」とともに、練習に励んでいる。

 高橋さんの目は輝いていた。「女子野球を盛り上げたい。野球と介護職を両立するからこそ、たくさんの方に応援してもらいたいんです」。部員は介護職に従事する社員としてお年寄りの世話を行う。大学生、高校生、他の仕事に従事している選手も週5日、グラウンドに立って練習する。夜勤もあり、決して楽な環境とは言えないが「二刀流」で白球を追う。

 高橋さんは11年に日本文理高(新潟)からドラフト5位で巨人に入団した。だが、ケガに苦しむなどして1軍出場のないまま、13年オフに育成契約となった。17年オフには戦力外通告。その後、社会人チームでプレーし18年のトライアウトでプロへ再挑戦するも失敗し、引退を決意した。

 会社員を経て19年に富山県を拠点とするバンディッツで主に中学生を指導。その後、同社が山梨で事業を展開するにあたり女子チームを新設することになったことで監督のオファーを受け、20年1月に就任した。

 指導者になろうと決めたのは当時3軍コーチだった現在1軍の後藤孝志野手チーフコーチの影響だ。「後藤コーチの下では野球が楽しかったし、いろいろ発見があった」。モチベーションを上げることがうまく、ケガに苦しみ育成契約になっていた高橋さんにとっても再び野球をする喜びを感じさせてくれていたという。まだ28歳で身体も動くだけに、選手と一緒に汗を流し、手取り足取り教えているという。

 公式戦出場には12人が必要。「やるからには勝ちたい。野球経験者だけでなく、ソフトボール経験者など興味ある方は是非」と仲間を募集している。鍛えあげてヴィーナスリーグなどの試合で指揮を執る日を夢見ている。(地方部・山田豊)

 ◆高橋 洸(たかはし・こう)1993年4月30日、新潟市生まれ。28歳。日本文理ではベンチ入りした1年夏の甲子園で準優勝し、3年時にも春夏連続出場。2年秋前は投手だったが、50メートル5秒8の俊足と、遠投110メートルの強肩を買われ、野手経験1年ながら2011年ドラフト5位で外野手で入団。14年からは育成契約。同年オフに退団。19年からバンディッツで指導を行う。

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