【こちら日高支局です・古谷 剛彦】意義あるジェイエス繁殖馬セール 売却率は前年比5・85%増の70%超

スポーツ報知
ジェイエス繁殖馬セールで最高額の5100万円がついたパイネ

 今季のホッカイドウ競馬は4日に閉幕する。先週の段階で年間売上は約489億円だったので、3つのビッグレースを残している状況から、今年も500億円の大台は確実に突破する。2日は昼過ぎまで雨が降って重馬場で推移していたが、気温が上がりづらい状況から、道悪での競馬は避けられない。珍しく秋雨が続き9月30日以降は良馬場が1度もないが、地元勢は近走の走破時計を信頼でき、JRA勢も時計勝負は歓迎だろう。「JBC2歳優駿」は、昨年以上の白熱したゴールシーンを期待したい。

 さて、10月27日は北海道市場で「ジェイエス繁殖馬セール」が開催された。昨年、史上初となる無敗の牝馬3冠を成し遂げたデアリングタクトの母デアリングバードは14年に取引された馬。取引された産駒が、今年の重賞で活躍しているケースには、シゲルピンクルビー、リュウノユキナ、レイハリア、ファストフォース、スマッシャー、オジュウチョウサンなどがある。また、産駒誕生後に母が上場されたケースで重賞ウィナーになった馬はザダル、テイエムサウスダン、オメガパフュームなど。海外の優れた繁殖牝馬を導入するのは大変なコストがかかるが、社台グループや大手牧場の良血馬を日高の牧場が手にする機会である繁殖馬セールの意義は、非常に大きい。

 217頭(受胎馬176頭、空胎馬41頭)が上場され、154頭(受胎馬122頭、空胎馬32頭)が落札された。売却総額は5億1560万円(前年比2530万円減)、売却率は70・97%(前年比5・85%増)だった。17年に10億円近い数字を残したことはあるが、例年並みの結果と考えて良い。ただ最高価格は17年の5000万円を超える5100万円で、未供用のパイネ(牝4歳、父ディープインパクト、母ミスアンコール)が記録した。落札者は(有)グランド牧場だった。

 パイネは中央未勝利ながら2着4回、1勝クラスに挑戦後も3着4回と堅実な走りを見せていた。全兄にダービー馬のワグネリアンがいるなど、ブロードアピール系の優れたファミリーから、多くの購買関係者が注目していた。

 受胎馬の最高価格はサートゥルナーリアを受胎したスプリングサンダー(牝14歳、父クロフネ、母スプリングマンボ)の2800万円で、(有)天羽牧場が落札した。中央5勝のほか、G3でも2着2回と短距離路線で活躍。スズカマンボの半妹という血統背景に加え、新種牡馬で205頭の種付頭数を誇ったサートゥルナーリアを受胎している点に、魅力を感じる購買関係者は多かった。

 年明けの1月26日に「冬季繁殖馬セール」が開催される予定だが、その上場申込は今月中旬に募集開始となる。(競馬ライター)

※金額はすべて税別

競馬

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請