名城大がはねのけた「絶対女王の重圧」一度も首位を譲らず5連覇 6区間中5区間で区間賞、3区間で区間新

大会5連覇を達成し、胴上げされる名城大6区の増渕祐香
大会5連覇を達成し、胴上げされる名城大6区の増渕祐香

◆報知新聞社後援 全日本大学女子駅伝 対校選手権(31日・弘進ゴムアスリートパーク仙台―仙台市役所前市民広場=6区間38・1キロ) 

 名城大が2時間2分59秒で、史上2校目の5連覇となる6度目の優勝を果たした。4年連続出場となった2区の高松智美ムセンビ、3区の和田有菜(ともに4年)ら5区間で区間賞を獲得。チーム初の1区から一度も首位を譲らずに優勝するなど、力の違いを見せつけた。2位には5年連続で大東大。拓大は5区・不破聖衣来(せいら、1年)が28分0秒の驚異的な区間新記録をたたき出して3位となり、初めてシード権を獲得した。(晴れ、17度、湿度61%、南東の風0・6メートル=スタート時)

 V5を決めるフィニッシュを目前に、アンカーの増渕祐香(2年)が指を5本広げた。紅葉に染まる杜(もり)の都で、ゴールテープを切ると、名城大メンバーたちがワッと集まり歓喜の輪ができた。卒業後に引退を決めている高松は“有終のV5”。チームメートたちと抱き合い、「思いのこもったタスキを1番でつなげられてうれしい」と喜んだ。

 11~15年の立命大に並ぶ史上2校目の5連覇。6区間全てで1位を譲らぬ完全制覇に、米田勝朗監督は(53)は「今やれる最高の駅伝ができた」と絶賛した。

 昨年の優勝メンバーが5人残り、今年も“絶対女王”と呼ばれ続けた。重圧を背負い期待通りの強さを見せたのは、2人の4年生。2区の高松は、1区・山本有真(3年)から1位でタスキを受け取ると、3・9キロの短い区間をトップスピードで疾走。2年前の自身の区間記録を19秒縮める12分1秒で、2位に23秒差をつけた。各世代で日本代表を経験した高松は大きな勲章を手にして、これで卒業。「仲間の思いに感謝したい」と、笑顔が輝いた。

 主将の和田も3区で区間賞。9月の日本学生対校選手権(日本インカレ・埼玉)で1万メートル4位と表彰台を逃し、トラックでは悔しさが残ったが、「キャプテンとしてやるしかない」と決意。つらい時こそ笑顔の主将を信じ、指揮官も「このキャプテンなら最後に絶対結果を残してくれる」と託した。

 40回の節目を迎える来年大会のターゲットは、史上初の「V6」だ。1万メートルで日本学生記録(31分22秒34)を持つ小林成美(3年)は、「みんなでチームを引っ張っていきたい」と力を込めた。最強女王の“牙城”。簡単には崩れない。(手島 莉子)

 ◆名城大 本部は名古屋市で1949年に設立。女子駅伝部は95年に部員2人で発足。全日本大学女子駅伝は99年に初出場してから23年連続出場。2005年と17~21年の6度優勝。部員は20人(マネジャー含む)。米田勝朗監督。主なOGは加世田梨花(ダイハツ)。

3年連続シード城西大 昨年と同じ7位で、3年連続のシード権を確保した。藤村華純主将(3年)は「目標にしていた3位に届かなかった悔しさはある」と、無念の表情。1区で1年生の木村桜華(さくら)が2位と同タイムの4位でリレー。4区までは4位を走るなど、上位争いを演じた。藤村は「来年、優勝を目指して、1年間準備していきたい」と、改めて誓った。

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