拓大・不破聖衣来 エース区間5区で1分14秒区間記録更新 パリ五輪へ新星「狙っていきたい」

激走する拓大5区の不破聖衣来
激走する拓大5区の不破聖衣来

◆報知新聞社後援 第39回全日本大学女子駅伝対校選手権(31日、弘進ゴムアスリートパーク仙台―仙台市役所前市民広場=6区間38・1キロ)

 拓大のスーパールーキー、不破聖衣来(せいら)が最長区間の5区9・2キロで28分0秒の驚異的な区間新記録を打ち立てた。

 トップ名城大から3分44秒差の9位でタスキを受けると、上半身がぶれない走りで、腕時計をつけずに前だけを追った。3・0キロ付近で中継所では44秒差の東北福祉大をかわし、8位に上がると、5キロまでに松山大、城西大、大阪学院大を抜き5位に浮上。5・9キロ地点では中継所で1分52秒差あった立命大、7・2キロでは同2分15秒差の日体大を抜き、3位まで浮上させた。

 不破にとって公式のレースは高校駅伝1区の6キロが最長だったといい、残る3・2キロは“未知”の区間。「正直、きつかったです。レースでは経験がなくて不安もあった。立命大を抜いてからは(日体大が)小さく見えて、とにかく前だけを追いかけた感じです」。6人抜きをして残るは大東大の鈴木優花、名城大の小林成美だけ。前に見えた鈴木の背中だけを見続け、中継所では28分59秒の区間新記録を出した鈴木に9秒まで迫ってリレーした。

 前回大会で区間新記録を樹立した加世田梨花(名城大、現・ダイハツ)の29分14秒を1分14秒も上回るタイム。チーム初となるシード権獲得にも貢献し「新記録も出せて、チームの3位に貢献できて良かった」と胸を張った。

 中学時代は全国中学大会1500メートルを優勝するなど注目されていたが、高崎健康福祉大高崎高では故障に苦しんだ。大学入学前も貧血に悩んだというが、食べる量を増やして体質を改善。9月の日本インカレ5000メートルで優勝するなど上り調子で大会に臨んでいた。拓大の五十嵐利治監督も「僕もビックリしています。途中のタイムを聞いて、故障しているのかと思ったくらいです」と目を丸くするエースの活躍だった。

 目指す舞台はパリ五輪。今夏の東京五輪を見て「私も挑戦したい」という思いが強くなった。五十嵐監督も「来年は1万メートルで世界陸上(米ユージーン)に挑戦させたい。タイムも今の状態なら31分前後、よければ30分台も期待できる」と期待。ニックネームは中学時代から“フワちゃん”で、気分転換はピアノを弾くという陸上界の超新星は「来年の目標は世界陸上。五輪も狙っていきたいです」と力強く誓った。

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