将棋の第34期竜王戦七番勝負第3局2日目が31日、福島県いわき市内で指され、藤井聡太三冠(19)=王位、叡王、棋聖=が後手の豊島将之竜王(31)に完勝し、シリーズ無傷の3連勝で奪取に王手をかけた。
1日目(30日)に豊島が1時間14分を費やして封じた46手目は、藤井の▲3四飛(45手目)をガードする△3三金。藤井の飛車を巡って攻防が続いたが、飛車の突入を防ごうと豊島が1時間27分かけた△2四桂から形勢は藤井に。藤井が8筋へ飛車を回し、差を広げた。
第4局は11月12、13日に山口県宇部市「ANAクラウンプラザホテル宇部」で指される。藤井が最高峰タイトルを手にして史上初10代四冠となるか、カド番・豊島が意地で踏ん張るか、注目される。