◆東京六大学野球秋季リーグ戦最終週最終日 ▽慶大3―3早大(31日・神宮)
優勝をかけた早慶戦は、勝つか引き分けで優勝が決まる慶大が7回に2点差を追いついて引き分けに持ち込み、2季連続39度目の優勝を決めた。慶大の春秋連覇は1991年以来、30年ぶり。前日(30日)の1回戦を先勝した早大は、早慶戦の連勝が逆転Vの絶対条件だった。
慶大は2点を追う7回、2死一、二塁からオリックス4位指名の渡部遼人中堅手(4年=桐光学園)が右前打。本塁生還を狙った二塁走者は、右翼からの好返球で微妙なタイミングだったが、捕手が捕球できずに生還。さらに、この送球が三塁ベンチに入り込んだことで、二塁に進んでいた一塁走者の生還も認められ、一気に同点となった(記録は渡部遼の適時打と蛭間の失策)。
早大は初回に6番・岩本久重捕手(4年=大阪桐蔭)が右中間に満塁の走者を一掃する適時二塁打を放ち、3点を先取したが、2回以降に追加点が取れなかった。
今季は通常の勝ち点制ではなく、2戦総当たりのポイント制(勝ち1、引き分け0・5)で争われた。これで、慶大が4勝1敗5分け、早大が5勝2敗3分けでともにポイント6・5で肩を並べたままだが、勝率で上回る慶大(慶大が8割、早大が7割1分4厘)の優勝となった。