◆秋季東京大会▽準々決勝 狛江2―4(31日・スリーボンドスタジアム八王子)
都立で唯一8強入りした狛江が二松学舎大付に惜敗した。4回1死三塁からエースで4番の山崎優(2年)が右前適時打し1点を先取。4回に逆転されたが、なおも無死満塁からのスリーバントスクイズを外して併殺。続く2死二、三塁も抑えて大量失点を防いだ。1―4とされた8回には2死満塁からプロ注目左腕の布施東海(2年)の暴投で2点差に。さらに四球で2死満塁と攻め立てたが、2番手の大矢青葉(1年)に抑え込まれ、金星はならなかった。
”二刀流”でチームを引っ張った山崎は「負けて悔しいけれど、ピッチングは悪くなかった。走者を出してもピンチで抑えられた」。今夏の甲子園出場校を慌てさせ、試合後は満足感を漂わせた。8回には敬遠気味の四球で「スリーボールからでも打つつもりでした」と打撃は適時打の1安打のみも、強豪相手に存在感を見せた。
夏の西東京大会に続くベスト8。二松学舎大付とも互角に戦い、東京の21世紀枠推薦校候補に挙がりそうだ。西村昌弘監督(38)は「そんなことは(考えられない)。ただ、特等席で素晴らしい試合を見させてもらった。スピード、パワー。(選手には)冬に頑張ってもらいます」と春までにさらなる進化を期待していた。(雑誌『報知高校野球』取材班)