【高校野球】大阪桐蔭3年連続決勝! プロ注目・海老根優大が逆転V打「泥くさいけどいいヒットだった」

4回1死満塁、大阪桐蔭の海老根優大が左前に逆転の2点適時打を放つ
4回1死満塁、大阪桐蔭の海老根優大が左前に逆転の2点適時打を放つ

◆高校野球秋季大会 ▽近畿大会・準決勝 大阪桐蔭9―1天理=7回規定によりコールドゲーム=(30日、大津市皇子山)

 近畿大会は準決勝2試合が行われ、大阪桐蔭(大阪1位)と和歌山東(和歌山2位)が、ともに7回コールド勝ちした。大阪桐蔭は4回にプロ注目・海老根優大中堅手(2年)の2点適時打で逆転し、3年連続で決勝に進出。中国大会、四国大会で決勝に進出した広陵(広島3位)、広島商(同1位)、鳴門(徳島1位)、高知(高知2位)は来春のセンバツ出場が当確となった。

 大阪桐蔭屈指のエリートが輝きを放った。0―1の4回1死満塁、海老根が左前に逆転の2点適時打を放った。「泥くさいけど、いいヒットだった」。天理とは3年連続の対戦。サイド右腕・南沢佑音(2年)対策として4番から6番に打順が変わり、2安打2打点と活躍した。

 小学校から水泳やサッカー、アメフト、スノーボードなどに触れた。「趣味感覚」でフィギュアスケートもたしなみ、中学3年の妹・紗彩さんはフィギュアスケーターだ。陸上では6年時に全国大会の100メートルで4位に入った実績を持つ。

 野球でのキャリアも華々しい。小学6年時にマリーンズジュニアに選ばれ、中学では「カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会」で世界一に輝き「NOMO JAPAN」やU15日本代表に選出された。

 海老根が流れを引き寄せると、前田悠伍(1年)が9安打を浴びながらも、無四死球で1失点完投。6回には高校初本塁打の3ランを放った。3年連続の決勝進出は、1955~57年の興国商(現・興国)、66~68年の平安(現・龍谷大平安)、72~74年の報徳学園、89~91年の天理に次ぐ史上5校目の快挙だ。

 4年ぶりの明治神宮大会(11月20~25日)出場に向け、西谷浩一監督(52)は「勝ちたい欲が当然、出てくる」と2年連続2位の雪辱を果たすことを誓った。(伊井 亮一)

 ◆海老根 優大(えびね・ゆうだい)2004年9月11日、千葉市生まれ。17歳。こてはし台小3年から軟式の勝田台リトルジャガーズで野球を始める。こてはし台中では京葉ボーイズでプレー。3年春夏の全国大会で優勝。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、2年春のセンバツに出場。182センチ、85キロ。右投右打。

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