甘利明幹事長、衆院選ラスト3日地元べったり…自民党関係者「他人の応援をしている場合ではなくなった」

スポーツ報知
ポスター

 第49回衆院選は31日に投開票される。選挙戦最終日となった30日は各候補者が最後のお願いに声をからし、各党党首は激戦区を中心に応援に駆けつけた。苦戦が伝えられる自民党の甘利明幹事長(72)=神奈川13区=は、終盤で地元に張り付きっぱなしに。幹事長としては異例の選挙戦となっている。

 自民党の現職幹事長がまさかの大苦戦だ。選挙戦最終日。13選を目指す甘利明氏は、小田急線海老名駅前で200人以上の聴衆を前に危機感を訴えた。

 「間違いなく生涯で一番厳しい選挙戦だ。違法ともいえる妨害工作も受けているが、私の政治史には一点の曇りもない。だからこそ負けられない」

 自らが打ち込んだ経済安全保障を政策の基軸に「日本のために、私にしかできないことがある。だから私は動く」と語気を強めた。

 先月までは圧勝と思われていた。が、幹事長就任で、16年に都市再生機構(UR)を巡る「あっせん利得疑惑」で経済再生担当相を引責辞任した過去が再燃。新人・太栄志(ふとり・ひでし)氏(44)=立憲民主党=との一騎打ちは、選挙戦中盤から「接戦」と報じる社も出てきた。

 小選挙区に変更後は、2度の比例復活を除き他候補者にダブルスコアで圧勝してきただけに、甘利氏陣営は「公示日(19日)から1週間たち、例年とは違う雰囲気を感じる」と危機感を口にする。政策通をアピールする「日本には甘利明がある」と記したモノクロのポスターも不評。「白黒はお葬式の写真みたい」と年配の支援者から声が上がった。作家の伊集院静さん(71)考案の言葉も「見方によっては手前みそでもあるので…」(陣営)と27日から別のものに急きょ張り替えた。

 幹事長といえば、選挙を仕切り、全国を飛び回って各候補を応援する役どころ。甘利氏も公示直後は全国遊説に奔走していた。21日に自らのツイッターで「選挙期間中地元に入れるのは今日の2時間だけ」と多忙さをアピールしていたが、28日からは「想定外の地元入り」(甘利氏陣営)。要職が名を連ねる自民党の全国遊説日程からも名前が消えた。

 最終盤3日間は「他人の応援をしている場合ではなくなった」(自民党関係者)と地元に張り付いた。マイクを使えない早朝は肉声で演説。日中は選挙カーで区内すべてを回る徹底ぶり。「どんなに偉くなっても甘利は甘利」と有権者に身近な姿勢を訴えた。

 対する太氏は、5年半で街頭演説2000日、戸別訪問10万軒と草の根の活動を続けてきた。無党派層を中心に支持の拡大を図っており、自ら走ってビラを配り「甘利より太(ふとり)!」とアピール。「公示日に入った途端、自分に向ける有権者の目が変わったんです」と大金星への手応えを話した。(増村 花梨)

 ◆神奈川13区(大和市、海老名市、座間市の一部など)

太  栄志 44歳 立民新

甘利  明 72歳 自民前〈12〉

※敬称略、届け出順。〈数字〉は当選回数。年齢は31日の投開票日

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