不倫への説教、優しい最後…母の死を乗り越え栄一が銀行再建 NHK大河「青天を衝け」第33回見どころ

スポーツ報知
母・渋沢ゑい(和久井映見=左)の最期を看取る栄一(吉沢亮=中)と千代(橋本愛)

 俳優の吉沢亮が実業家の渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)の第33回「論語と算盤」(31日放送)で、栄一率いる第一国立銀行が倒産の危機へ陥る。

 三井と小野組の共同出資で設立した銀行。小野組が放漫経営で倒産したため、小野組に多額の貸し付けをしていた国立銀行まで連鎖倒産しそうな気配が漂う。この機会に三野村利左衛門(イッセー尾形)が率いる三井が銀行を乗っ取ろうと画策する。

 一方、栄一のいとこで相棒の喜作(高良健吾)は海外を相手に商売。蚕卵紙を売っているが、諸外国が蚕卵紙を値崩れさせようとグルになって買い控えを始め、憤慨する。明治の世になって斬り合い、撃ち合いはなくなり、数字が武器になっても栄一らの戦いは終わらない。

 前週の第32回「栄一、銀行を作る」(24日放送)は家族愛にあふれる内容だった。体調を崩した母・ゑい(和久井映見)が、姉・なか(村川絵梨)と一緒に東京へ。愛人に子供を産ませた栄一に「近くにいる者を大事にすんのを忘れちゃあいけねえよ」と説教。栄一の不倫を許した妻の千代(橋本愛)にも「すまねえね」「すまねえ」と病床で謝った。

 そして、臨終の際は千代が不倫相手の大内くに(仁村紗和)も母の枕元に呼び、家族と一緒に看取った。いまわの際には、ゑいが栄一に「寒くねえかい? ご飯は食べたかい?」、千代にも「お千代、ありがとう」と声をかけた。その優しさあふれる姿にSNSでは感動の嵐。「かっさま大好きでした」「涙が止まらない」と泣き出す視聴者が続出した。

 根底にあるのは栄一の不倫に対する厳しい姿勢だ。姉・なかも栄一の尻をたたき「何やってんだい! あんたは」と説教。「子は多くいた方がよい。お千代も分かってくれてる」と開き直る栄一を「分かるしかねえから飲みこんでるだけだに」と一喝。栄一も「はい」と言うしかなかった。

 艶福家でも知られた栄一。当時の感覚では愛人の一人や二人くらい…なのかもしれないが、不倫は大ごと。SNSでも母と姉の態度に「栄一、マジで反省しろ」など賛同のツイートがあがる。実際はどうだったのだろう。番組関係者は「母や姉からの説教が本当にあったのかは…分かりません」。お茶の間の空気を大切しようとする制作側の演出なのかもしれない。

 第32回の世帯視聴率は12・9%で、時間帯首位を守った。日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」に個人視聴率では0・1%差まで詰められているが、世帯では2ポイント以上、上回った。民放と違いスポンサーが関係ないNHKにとって、世帯視聴率は重要な指標。年代、性別関係なく愛される理由に作品の持つ優しさがあるのだろう。

(NHK担当・浦本将樹)

※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区

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