【天皇賞・秋】グランアレグリア担当の大江原助手「この馬に携わってきたすべての方々に恩返しを」

スポーツ報知
藤沢和調教師への恩返しVを目指すグランアレグリアの大江原助手

◆第164回天皇賞・秋・G1(10月31日・芝2000メートル、東京競馬場)

 引き締まった顔つきに実直な人柄がにじむ。グランアレグリアの調教を主に“攻め専”として任されている大江原勝助手は、名伯楽の教えを胸に手綱を握ってきた。「常に先生の言うとおり、馬の側に立つこと。馬の気持ちになれば、結果で応えてくれるんです」と、かみ締めるように語る。

 今ではG1・5勝馬にまで進化した女王に対しても、その姿勢で成長をサポートしてきた。「最初はおてんばでヤンチャでした。勝手に走っていってしまう馬なので、それをなるべくなだめて、穏やかに走ることを教えるように意識しました」。調教では馬がムキにならず、とにかく気持ち良く走れるように神経を集中。もともとの天性のスピードに加えて、精神面が大人になったことが「一番の成長」と目を細める。

 父は元騎手の大江原哲調教師(68)=美浦=という競馬一家で育ち、自身も中学時代に騎手を志したが、願いはかなわなかった。それでも高校、大学と馬術を続けて、ホースマンの道を歩んできた。2009年1月から藤沢和厩舎に所属。「常に決めつけないで、何がベストか最後の最後まで考えていらっしゃる」。レースで使用する馬具ひとつとっても直前まで悩み抜く姿など、その愛馬心には感銘を受けるばかりだという。

 来年2月に定年で解散する厩舎にとっては、ラストシーズンの秋となる。「先生のイメージ通りの調教ができれば、結果は出せる。お世話になってきた先生や、グランアレグリアが生まれてからこの馬に携わってきたすべての方々に恩返しをしたい」。年度代表馬になってほしいという願いも胸に秘め、今日もベストを尽くす。(坂本 達洋)

 ◆大江原 勝(おおえはら・まさる)茨城県出身。45歳。大学卒業後、北海道の調教施設ファンタストクラブでの勤務をへて、2000年1月にJRA競馬学校厩務員課程入学。卒業後の同年7月から美浦・大江原哲厩舎で厩務員、助手などをへて、09年1月から現在の藤沢和厩舎に所属。大江原隆元騎手は叔父で、圭騎手はいとこ。長女の比呂さんはJRA競馬学校騎手課程に在学中。

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