村元哉中、高橋大輔組「いい感じ」 2年目の安定感と信頼感…インタビュー

スポーツ報知
北京五輪出場を目指す村元哉中・高橋大輔組

 フィギュアスケートのアイスダンスで来年2月の北京五輪出場を目指す村元哉中(28)、高橋大輔(35)=ともに関大KFSC=組が、27日までにスポーツ報知のオンライン取材に応じ、結成2シーズン目の今と、北京五輪への思いを語った。2人は拠点の米フロリダで、次戦のGPシリーズ第4戦NHK杯(11月12~14日・東京)に向けた練習を続けている。(取材・構成=高木 恵、小林 玲花)

 村元、高橋組は北京五輪シーズン初戦で進化を見せた。9月にフロリダの大会で214・44点で優勝。ともに国際連盟非公認のスコアながら、昨年12月の昨季最終戦、全日本選手権から、総合得点で62・58点も上乗せした。

 村元「表現、パフォーマンスというレベルで自分たちが目指しているところには少し近づけたかなと感じました。リフトやスピンだったり、課題の方がまだまだあるけど、どんどんいい感じに固まってきて良い方向に行っています」

 高橋「表現、パフォーマンスの部分で、昨季より落ち着いて、皆さんに届けるところを今回できたので。より一層、良くなっていくんじゃないかなと思います」

 フリーダンスは2季目となる「ラ・バヤデール」。リズムダンス(RD)は和テイストの新プログラム「Soran Bushi&Koto」。ソーラン節を、琴を用いたヒップホップ調の曲と組み合わせた。

 村元「和のプログラムにしたいというのは即決だったんですけど、ソーラン節以外にもいろいろ聴いていた曲もあって」

 高橋「後半の琴が先に決まっていて、前半のブルースを何にするかと。つなぎ合わせた時に後半の琴の部分と何が合うか考え、(コーチの)マリーナが最終的に『ソーラン節がいいんじゃない?』と」

 高橋がシングルからアイスダンスへの転向を表明したのは2019年9月末。同年1月、平昌五輪代表の村元から打診があり、夏に感触を確かめ合った後、決断に至った。2人が始動した20年1月に着手した肉体改造の成果は如実に表れ、村元を持ち上げて支えるリフトでの安定感が増した。

 高橋「トレーニングは基本週2~3回。その間にバレエ(の練習)を入れたり。食事も練習の合間にこまめに食べる。その蓄積でちょっとずつ出てはきたのかな。体重は量っていないけど、肩回りはちょっと付いたんじゃないかな」

 世界に誇る表現力とスケーティングを持ち合わせる10年バンクーバー五輪男子銅メダリストの、アイスダンサーとしての飛躍。力強さを増したパートナーを、村元も頼もしく感じる場面が増えた。

 村元「リフトをしている時でも、バランスを崩したりしても耐えられる。修正できるようになったり、危なかったらすぐ判断して、止めてくれたり。リフトで安心して身を預けられます」

 11月はNHK杯(12~14日)後に、ワルシャワ杯(18~21日・ポーランド)への出場も加えた。

 村元「マリーナが言っていたんですけど、試合こそが一番いい練習。出れば出るほどいい経験になるので、ワルシャワに出ようと」

 北京五輪代表選考会を兼ねた12月の全日本選手権で、3連覇中の小松原美里、尊組(倉敷FSC)らと1枠を懸けて戦う。NHK杯、ワルシャワ杯は小松原組も出場を予定しており、前哨戦になる。

 村元「今季は全日本で優勝するのが一つの大きな課題。そこがないと、道が開かない。NHK杯、ワルシャワと披露できる場があることを大切にして、積み上げていきたい」

 高橋「本当にそこが一番の大きな目標になるので、そこを目指して」

 村元「そこがないと、道が開かないから」

 高橋「今のこの経験を大切に。その先に北京五輪に向かって行ければいいなと思います。全日本に全力を注がないと北京五輪には行けないので。全日本選手権まで自分たちができることを精いっぱいやるってことを目標にやっていっています」

 “熱い冬”が始まる。

 ◆2人のぬり絵展示

 村元、高橋はスポンサー契約するマンション分譲・販売のスカイコート株式会社の企画「おうちで楽しむぬり絵コンテスト」にサプライズ参加した。久しぶりのぬり絵を楽しんだ様子で、村元は「すごく気分転換になった」と言い、高橋は「自分のセンスはまだまだ」と反省。特別審査員を務めた2人によるぬり絵トークや各賞の作品へのコメントなどは、現在スカイコート公式YouTubeチャンネル(https://youtu.be/3fjms7gWOno)で配信中。2人の傑作は全応募作品が並ぶ作品展(29~31日、東京・新宿区のスカイコート本社)に展示される。

 ◆アイスダンスの北京五輪への道 日本は1枠確保。全日本選手権や、同大会終了時の世界ランク、シーズンのベストスコアなどを参考に選考される。小松原美里、尊組(倉敷FSC)、村元哉中、高橋大輔組(関大KFSC)が有力となっている。

 ◆高橋 大輔(たかはし・だいすけ)1986年3月16日、岡山・倉敷市生まれ。35歳。関大卒。8歳でスケートを始め、2002年世界ジュニアを日本人初制覇。五輪は06年トリノ8位、10年バンクーバーで日本男子初の表彰台となる銅メダル、14年ソチ6位。世界選手権は07年大会銀、10年大会で日本男子初の金メダル、12年銀。18年に5季ぶりに復帰し、20―21年シーズンにアイスダンスに転向。165センチ。

 ◆村元 哉中(むらもと・かな)1993年3月3日、兵庫・明石市生まれ。28歳。5歳でスケートを始め、女子シングルは、12年の全日本選手権10位。14―15年シーズンからアイスダンス転向。15年にクリス・リードと組み、18年四大陸選手権でアジア勢初の銅メダルを獲得。同年平昌五輪は日本最高タイの15位、世界選手権では日本最高の11位。162センチ。

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