【高校野球】花巻東が初優勝!秋の東北王者に

スポーツ報知
東北大会初優勝を決め、指で1のポーズを作る花巻東の選手たち

◆高校野球秋季東北大会決勝 花巻東4-1聖光学院(26日、石巻市民)

 決勝で花巻東(岩手)が聖光学院(福島)を4―1で破り、初優勝と明治神宮大会(11月20日開幕)初出場を決めた。4番・田代旭捕手(2年)が初回の先制打で勢いづけ、守っても3投手をリードして1失点で抑えるなど、攻守で頼れる主将の働きを見せた。聖光学院は背番号11・小林剛介投手(2年)が160球を投げ抜く粘りの投球も実らず。試合後流した悔し涙を忘れず、さらに実力をつけていく。2校とも出場濃厚な来春のセンバツ(3月18日開幕、甲子園)の出場校を決める選考委員会は、来年1月28日に開かれる。

 最後の打者を右飛に打ち取ると、花巻東の田代が笑顔を浮かべた。6回から登板した工藤翔大投手(2年)とハイタッチし、駆け寄った仲間たちと喜び合った。新チーム始動時から目標としてきた、秋では初の東北制覇だ。田代は「こんなにうれしいことは無い。自分たちらしい戦い方ができた」と胸を張った。

 主将であり、4番で正捕手でもある田代が、攻守でチームをけん引した。初回2死二塁で低めの直球を捉え中越えに適時二塁打。「ちょっと強引でした」と振り返る執念の先制打でチームを流れに乗せた。守っては、今大会ここまで登板のなかった北條慎治(1年)と菊池興洋(2年)、初戦で膝に打球を受けて降板した工藤の3投手を1失点と好リードした。

 1年秋から正捕手に座り、昨秋ベスト4の東北大会でもフル出場。仲間からも佐々木洋監督(46)からも「田代しかいない」と期待され、新チームから主将になるも、「正直、神宮に行けなかったら…と考えて弱気になるときもあった」。自身の好不調にかかわらず、どんなときもチームに厳しい姿勢で接してきた田代が、決勝では背負っていた重圧を跳ね返し、役目を果たした。

 チームとしても成長した姿を見せた。県大会は4試合62得点の破壊力で勝ち上がってきたが、接戦を勝ちきった経験は少なかった。東北大会では延長になった準決勝を制し、決勝も一時1点差に詰め寄られながらも、高校通算47本塁打を誇る佐々木麟太郎一塁手(1年)の2点二塁打で突き放した。決勝前日(25日)は左右の打撃投手を並べて入念に準備。計5安打も、勝負強い打撃で少ないチャンスをものにした。

 佐々木監督は、「特に、準決勝と決勝を勝ちきったのは大きかった」と一戦一戦しぶとくなったナインをたたえた。準々決勝は昨秋惜敗した仙台育英にリベンジ。昨秋散った準決勝の舞台を今年は落とさず、4年前(4●6)と同カードとなった決勝で聖光学院にしっかり借りを返して初優勝をつかんだ。

 初出場で臨む明治神宮大会では、初戦で東京地区代表とぶつかる。田代は「優勝が目標です」ときっぱり。11年には光星学院(現八戸学院光星)が優勝して「神宮枠」で翌年センバツに出場したため、東北大会4強の花巻東が大谷翔平投手(現エンゼルス)を擁してセンバツ出場を果たしたこともあり、指揮官も「明治神宮で優勝して恩返ししたい」と意気込んだ。新チーム始動時からの目標だった「花巻東の歴史を変える」を果たした勢いのまま、新たなステージへ挑む。(小山内 彩希)

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