【U22】松木玖生、パリ世代1号「結果を残すことに集中した」FC東京内定ボランチが“一発回答”

スポーツ報知
U-23アジア杯予選で活躍した松木玖生

◆サッカーU―23アジア杯予選▽K組 日本4―0カンボジア(26日、Jヴィレッジ)

 パリ五輪世代を中心としたU―22日本代表は、K組の初戦でカンボジアに4―0で完勝した。3年後の五輪を目指し本格始動したチームにとって初の国際大会。飛び級で追加招集された来季FC東京内定のMF松木玖生(18)=青森山田高=が先制点で世代1号を飾るなど、存在感を示した。大会の予選は11組に分かれ、各組1位と2位の成績上位4チーム、開催国ウズベキスタンが来年6月の本大会に出場。日本は28日の最終戦で1敗の香港と引き分けても突破が決まる。

 松木が“一発回答”で硬い雰囲気を打ち破った。前半10分の右CK。相手GKがはじいたこぼれ球を「うまく入り込めた」とファーサイドから頭で押し込んだ。短い準備期間の中で特に練習を積んだセットプレーでの先制点。大会直前に追加招集された18歳が「途中参加しても、こいつじゃダメだなって思われないよう、結果を残すことに集中した」とパリ世代1号を仕留め、4発大勝の口火を切った。

 「自信があるから」と有言実行、常に強気な姿勢を貫く。しかし、序盤は約2年ぶりに背負う日の丸に「あまり足元の感覚がない感じ」と、他メンバーと同様に緊張に襲われた。初挑戦だったインサイドハーフで、MF松井、田中と試合中に試行錯誤を重ねると硬さも取れ、「得点に絡めるポジショニングを意識した」と攻撃をけん引。松木に得点源としての活躍も期待した冨樫剛一監督(50)は「苦しいゲームでしっかりゴールという数字を残したのは彼の一番の特徴」と大きくうなずいた。

 主戦場はボランチながら優れた得点感覚を持ち、守備での貢献度も高い。名門・青森山田高で1年生から主力を張り、主将を務める今夏の全国高校総体では悲願の優勝に男泣きした。卒業後の進路として欧州クラブのオファーもあったが、自分の現在地を分析してJリーグ挑戦を決意。複数クラブが関心を寄せた中、「自分にマッチする」とFC東京入りを決めた。1年目からの活躍に自信を見せ、浴びる視線にも「そこに目がいったら自分のプレーに集中できない」と動じることはない。

 中1日の香港戦は3点差以上で負けない限り1位が確定するが、目指すは勝利のみ。「出場機会があればチャンスをモノにしたい」と最大のミッションである予選突破へ、目をぎらつかせた。「日本代表として貢献したい気持ちがすごくある。その気持ちはぶれてない」と言い切った逸材が、どこまでも貪欲に世代を引っ張る。(小口 瑞乃)

 ◆松木 玖生(まつき・くりゅう)2003年4月30日、北海道・室蘭市生まれ。18歳。幼稚園年長でサッカーを始め、小学校時代は室蘭大沢FCでプレー。青森山田中に進学し、3年時に主将を務める。青森山田高では2年時から、同校OBの日本代表MF柴崎岳(レガネス)も背負った10番をつける。来季からJ1FC東京への加入が内定。利き足は左。180センチ、75キロ。

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