【こちら日高支局です・古谷 剛彦】売却率91・4%のノーザンファーム繁殖牝馬セール 当歳馬の上場プランも浮上

スポーツ報知
最高価格の4000万円で落札されたエトワール

 苫小牧市のノーザンホースパークで「ノーザンファーム繁殖牝馬セール」が26日に開催された。3年目を迎えるブルドメアセールは、上場頭数が60頭→64頭→70頭と増加傾向にある。競走生活を終えたばかりの未供用馬の増加(16頭→19頭→26頭)が要因だが、ノーザンファームが育んできた牝系は、現役で活躍している兄弟や近親も多く、購買関係者にとっても血の入れ替えにはビッグチャンスと言える機会になる。特に、若い繁殖牝馬は、牧場で長く幼駒を生み、市場で売るにしても、オーナーブリーダーとして走らせるにしても期待が膨らむ。70頭の上場に対し、約300人の購買登録があり、まだ3年目のセールとはいえ、注目度の高さを物語っている。

 売却総額は6億8800万円(金額はすべて税別、前年比600万円減)、64頭が落札された売却率は91.4%(前年比5.5ポイント減)と、ほぼ前年並みの数字を残した。売却率は、3年連続9割超えを記録した。最高価格は、未供用のエトワール(牝5歳、父ハービンジャー、母ファシネイション)の4000万円で、シンボリ牧場が落札した。エトワールは芝2000メートルで2勝し、洞爺湖特別(2勝クラス)3着などの実績もある。キングカメハメハ系はもちろん、サンデーサイレンス系種牡馬も配合しやすい血統だ。

 受胎馬の最高価格は、マンハイム(牝7歳、父ダイワメジャー、母マンデラ、レイデオロを受胎)の3100万円で、グランド牧場が落札した。ワールドプレミア、ワールドエース、ヴェルトライゼンデが兄弟にいる血統で、今後もブラックタイプを色濃くする可能性が高いうえに、今年は170頭(昨年196頭)と交配されたレイデオロの人気も含め、活発な競り合いが展開された。

 セール後のノーザンファーム吉田俊介副代表は「すべての繁殖牝馬を置きたい気持ちはあるものの、扱える数に限りはありますから、残したいと思う繁殖牝馬もセールに上場していますので、多くの方々に参加して頂き、感謝申し上げます。受胎馬も、リーディング上位種牡馬や、デビュー前の新種牡馬を受胎していたこともあり、平均価格が昨年より微増した点も良かったと思います」と振り返った。今後の市場に関しては、「来年以降も、上場頭数は今年と同じぐらい揃える形になると思います。また、セレクトセールに上場している頭数に限界もあり、この市場を活かした形を考え、当歳馬を30頭ほど上場する計画を立てています」と、新たな展望について触れた。

 第1回に取引されたアマルフィターナ(1050万円で落札)が受胎していたシルバーステートの産駒は、今年のセプテンバーセールに上場され、最高価格となる3100万円で取引された。母系の良さと、初年度産駒が活躍している種牡馬とって人気があったが、「ノーザンファーム繁殖牝馬セール」の価値を高めた象徴とも言える結果だった。来週は、27日に行われるジェイエス主催「繁殖馬セール」をレポートする。

(競馬ライター)

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