和の心が詰まった「SAYURI」を演じた小松原美里&尊組「心を込めて滑りました」…ダンスFDを終え、一問一答全文

スポーツ報知

◇GPシリーズ第1戦 スケートアメリカ最終日 アイスダンスFD(10月23日、米ラスベガス・オーリンズアリーナ)

 リズムダンス(RD)7位から出たアイスダンスの小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)は、100・76点をマークし、合計164・32点で6位だった。

 前日のRDは鮮やかなピンク色の衣装で、リズミカルなディスコ曲のプログラムを披露。終盤には観客の手拍子に乗りながら、華麗なリフトをこなすなど、キレのある演技を見せた。2人にとって今季初戦となった舞台。小松原美は「緊張はすごく高かったんですけども、経験を生かして、2人でアタックしたなという思い」と話し、小松原尊は「一緒に滑りながら、楽しい気持ちを伝えたかなと思う」と振り返った。

 フリーダンス(FD)では、「SAYURI」を演じた。五輪イヤーだからこそ選んだ日本をテーマにしたプログラムだ。FD後に取材に応じた小松原組の一問一答全文は以下に収録。

―今日の演技について

 美里「心を込めて滑りました。ショートフリー通してすごく大きなミスがなく初戦を乗り切ったっていうのは、本当にここまで2人でがんばって練習してきたからだと、月日がしっかりたっていることを感じて。皆さんの応援がなければできなかったことなので感謝します」

 尊「そうですね、この大会は初めてなので。昨日と今日も緊張が高くて、この練習の前は吐きまして(笑い)。ちょっと自分が頑張らないとダメと本当に思いましたけど。一緒に滑りながら日本の曲を応援する方にとても感謝したいなと、伝えたいと思っていましたので、今日できましたかね。今から成長しなきゃいけない部分もあるし、今からNHK杯に向けています」

―このプログラムには感情が入りすぎるくらいと言っていたが、実際滑ってみてどうだったか

 美里「それが1つの今回の私のチャレンジでして、役に入る事は言ってみれば簡単なんですけど、しっかり技術をこなしながらというアスリートとしてのバランスをどういう風にやるかっていうのを、練習からそれも含めて練習していました。えっとー、うまくいったと思います、初戦にしては。だけど、もっと見えるように気持ちを出したい。練習では少しセーブしていたところがあったので、本番でちょっとボリュームを上げられたけど、でもまだまだ出し切れると思います」

 尊「そうですね。今日は本当に公式練習から演技の間に2時間位だけ。それは結構チャレンジだった。今から頑張らなきゃいけないことまだ多いと思います。頑張ろうと思います」

―普段の演技と比べて

 美里「難しいなあ」

 尊「70%くらい。今の練習と比べると70%くらいだと思います」

 美里「フリーが振り付けをオンラインで始めたのがリズムダンスより3週間位遅かったんですけど、まだまだやれるところがいっぱいあると思いました。練習するところが」

 尊「スピード感もまだまだないと思います。すごく柔らかい音楽。滑りながらスピードを出さないといけない。それがないとつまらなくなりますので、それもすごくスピードを出したいなと思っています」

―新しいプログラムの感触は

 美里「今回は日本からもジャッジの方が来ていなくて、アイスダンスだけちょっといなかったんですけど。アイスダンスでそれは少し難しいところがあって。でも初戦から100点を超えられたっていうのはすごくびっくりしました。いいスタート」

 尊「いいスタート」

 美里「レベルを取れていないところがあるのでまだまだ伸びると思います。あとは世界選手権でポーランドの組が結構上のほうにいたんですけど、その組を超えられたっていうのはすごく大きなことだと思います」

―昨日はペアの三浦、木原組が頑張ったが、刺激になったか。北京五輪での団体メダルも期待される

 美里「結構みんな何年位知っているのかわからないですけど、(木原)龍一くんに関してはもう小学生からお友達で、シングルを2人とも諦めたりとかして、いろんな道を経て。ここに来る前もみんな簡単な道ではないので。なんていうんですかね、電話しながら『カナダどうやって入る?』って言いながら『こうやって喧嘩しちゃったんだけど』とかって。で、昨日の笑顔とか見ると、本当やる気がね」

 尊「そうです」

 美里「アイスダンスが今は一番足を引っ張ってしまう形にはなると思うんですけど、できるだけ自分たちが日々練習することによって、みんなと一緒に出られたら。サポートできることはして、自分の実力はしっかり伸ばしたいと思います。入りたいと思います。仲間に」

 尊「昨日の演技を見て、すごくシンプルな言葉だけど、感謝していました。今日も靴をはいて、どういう気持ちが。なんか、今日の演技終わって、どういう気持ちにしたいかと思っていて、そのまま龍一くんはとても楽しかったなと思っています。自分もしたいなとシンプルに思いました。だからその力をすごく手伝ってくれました。今までにアイスダンスで来た道がないから、今からも何十年も経って頑張らなければいけないんですけれども。今回はチーム団体戦でチームジャパンはメダルのチャンスがあると思いますので、引っ張らないように頑張りたいなと思います。日本人になりましたから。光栄で頑張りたいと思います」

―NHK杯は村元哉中、高橋大輔組も出場する。全日本の前哨戦のようになるが

 美里「NHK杯とワルシャワカップと、あと全日本と3連戦で続くんですけど、すごくお尻に火がついた状態といいますか。練習のときでも、彼らも頑張っているんだから負けちゃダメだっていうのを。去年も言っていたんですけど。すごくやんなきゃっていう気持ちになります。大輔くんたちも2年目と言うことで、自分たちも気を抜いていられない。差も多分去年より詰まるんじゃないかなと思ってるんですけど、でもしっかりリードできるように、自分たちで取ってきた枠を自分たちで本当に使いたいから。がんばります」

―コーチからは

 美里「技術的なコメントはもちろんなんですが、氷に降りる前に最後にポンって叩いていただいて『芸者として準備できてる?』って言われて笑顔になりました。『私のお茶会にしたいと思います』って返しました」

―水色ベースに赤がとても印象的な衣装

 美里「形はやはりできるだけ日本の着物に近づけるように、本当はここ(袖)も大きくしたいんですけどさすがにリフトがあるので小さくなっていますけど。歌舞伎役者の片岡孝太郎さんという方にアドバイスをいただきながら、どういうふうに柄を入れたらいい? って。でもまた変わるかもしれません。何個か用意しています」

―今後カナダでの練習は

 美里「すごく大変な状況に今おりまして。9月7日にカナダに入った後、2週間後くらいに急に私のエタがレビューされたことになって、なくなりましたというメールが来ました。焦っていろんなところに連絡をしてアプライはしましたけどまだ返事が来ていないので、正直この後帰れるのか帰れないのか、プログラムの前もよぎることはあったんですけど、今はそれを考えるべきじゃないということで、考えないようにしていました。なので、エタの返事があと何時間後に来なかったら、またアメリカのコロラドスプリングで…」

 尊「コロラドスプリングスに行って、そのまま練習」

―入国問題が負担になり、気持ちの上で大変では

 美里「やっぱりコロナっていうのは、また乗りきれてないんだなーって、あるんだなあ、事実なんだってすごく感じますし、連盟の方もサポートしてくれていて感謝しかないですけど、練習場所が変わってもティムと一緒に、練習すべき事は一緒だと思うので、頑張る気でいました」

 尊「世界選手権の前でもコロラドで一緒に練習できましたので、いい点数を出したので自分たちの自信を持ってNHK杯の前にがんばります」

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