宇野昌磨、SPは2位発進 結果よりも内容重視の演技に「試合はいつも通りの力を発揮するのが難しい場」…男子SP終え、一問一答全文

スポーツ報知

◇GPシリーズ第1戦 スケートアメリカ第1日 男子SP(現地時間10月22日、米ラスベガス・オーリンズアリーナ)

 北京五輪シーズンのGPシリーズが開幕し、男子SPで、2018年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動)は89・07点で2位につけた。冒頭で挑んだ4回転フリップは空中で回転がほどけ2回転に。基礎点11・00点のジャンプはSPの必須要素を満たせず得点は「0点」となったが、首位と8・36点差の2位でフリーに進んだ。ビンセント・ゾウ(米国)が97・43点で首位。世界選手権3連覇のネーサン・チェン(米国)は4回転ルッツで転倒し、4回転フリップも着氷が乱れて82・89点の4位と出遅れた。左肩を痛めている17歳の佐藤駿(フジ・コーポレーション)は80・52点で5位と出遅れた。宇野のSP演技後の一問一答を、以下に収録。

―演技を振り返って

 「日本での練習では、フリーは今回できても偶然と言いましたけれども、ショートプログラムに関しては割と8割ぐらいの確率で、いい演技ができていたので。それをこの試合に出せなかったことがまず1つの課題が見つかった部分で。最初の冒頭のジャンプのフリップがダブルになってしまったんですけど、あれも朝の練習でトリプルアクセルと4回トウがあまり自分の中でハマっていない感覚があったので、そちらを意識してどうするか対策をもった中ですごくイメージ通りに6分間練習から進んでいたんですけど、フリップがどうしても自分の納得いくジャンプが跳べていなくて、どうするかと考えた末に出した結論を持って試合に臨んだんですけど、それがだめな方向というか、結果的にミスにつながったんですけど。とりあえず今考えているのは、そのフリップを失敗したっていうのを日本に持ち帰った後に、どう今後対策を取るかっていうのを考えています」

―久しぶりのGPは緊張感とか?

 「そうですね。なんか歓声がある試合っていうのが本当、久しぶりで。試合に戻ってきたんだなと。僕のどうしても一番最近のグランプリシリーズ思い出すと、フランス大会がすごい懐かしい感じがあって。僕の前の選手がエイモズさんだったんですけど、見ていたんですけど、練習よりもやはり自分の力が発揮できなくて悔しい瞬間を見たんですけど。お客さんのやはり温かさを見ていて感じましたし、なんか、自分の試合前だったんですけれども、自分のそのフランス大会のことを思い出すような、本当にお客さんが歓声だったり拍手を送ってくださるのが自分の支えになることもあり、もちろん緊張になることもありますけど、なんか戻ってきたんだなというの改めて強く感じました」

―普段から他の選手の演技を見ること多いが、それは今も変わらない?

 「そうですね。今回見る場所が割と少なかったので、どうやって見ようかと思ったんですけど、見れる範囲で見たんですけど。やっぱり、試合っていうのは練習でどれだけできていても、ほとんどの選手が自分のいつも通りの力を発揮するというのが難しい場なんだなって、今回見ていて思いましたし、それは自分も含めてなんですけど。なんか、それが試合の面白さというか。なんか、独特の楽しさにつながる部分なのかなと感じていたり。まだなんか終わったように話していますけど、とりあえずフリーに向けて、フリーの方が今日より難しい構成になっているので、今できることを最大限自分の中で考えて結論を出して試合に挑みたいと思っています」

―フリーに向けて今日の演技でつなげられることは?

 「そうですね。4回転フリップが後半に控えてはいるんですけど、今日の失敗を生かすほど余裕はないと思うんですよ。フリーの後半なので。明日必要なのはトウループとアクセルを引き続き、成功させること、あとはループとサルコーを自分の中でどんな気持ちで挑みにいくか。それが明日の課題になるのかなと思うんですけど。決して高望みせずに、失敗したものはちゃんと受け止めて、日本に持って帰って、また次の試合に向けて練習していきたいなと思っています」

▷以下、記者会見

―1人でずっとトレーニングを1年半してきた。学んだこと、五輪に火がついたことは?ここ数年、大会結果に波があったと思うが

 「ステファンコーチと共に練習できない日々っていうのは、ジャンプの技術ではなく、プログラムのつなぎだったり、ジャンプ以外の面がすごくハードだなっていうのはすごく感じています。でも自分を支えて下さる方は周りにたくさんいるので、今日まですごく、いい練習ができているので、練習に関しては、今のところ問題ないですけども、シーズン入っていくにあたって、僕がスイスに行って、ステファンと共にいい練習をまた詰めてやっていきたいなと考えています。ここ最近の試合が、成績が本当に、比較的僕の中では悪いと考えてはいるんですけど、そんないろんな経験をした上で、もう1度、世界のトップで戦える存在になりたいって今は心の中で強く、火が灯っている感じです。なんか五輪に向けて、すごいやる気がすごく出ているっていうよりも、今年が五輪シーズンじゃなくても今の僕の心境は変わらなかったと思いますし。ほんとに今、今回出ている佐藤駿君だったり、鍵山優真君のような日本の中でも若い選手の方々が出てきてるので、自分も負けていられないなって気持ちはあります」

―国際試合に参加しての難しさ、精神的負担は?

 「もちろん、難しいことという認識はしてます。本当にこれだけ難しいからこそ、みなさん失敗がともなって、今まで以上の順位の変動っていうのは激しくなるっていうのは考えているんですけど、僕は簡単な構成でもまとめられないんですよ。この数年間、まあ4年間練習してきた中でノーミスらしい演技をほぼしていないので、それならば僕は限界まで難しい構成を日々練習することによって、少しでも、失敗してもみなさんに遅れを取らないくらい、難しい構成で挑んでいきたいと心かげていたんですけど、この大会に出て自分の構成が1番難しくないっていうのを目の当たりにして、ほんとに世界ってレベルが高いなって今、どんどんレベルが上がっているなっていうのが、なんか、すごい素直にうれしいです」

―調子が良くて自分でも自分に期待できると言っていたが

 「自分が緊張していたかどうかは、正直今、自分では分からないです。僕は今回、いつもだったらフリップを失敗した後にもう失敗したくないという気持ちで、4回転―2回転にしていたり、そういう心境で試合をやっていて、終わったあとにホッとするというのがいつもの自分だったと思うんですけど、終わったあとにホッとするという気持ちは全くなかったですし、フリップの失敗が、どうしてというか、次失敗しないためにはどうするべきかってことだけ頭の中に考えていましたし、今日の失敗は悔しがるというよりも、次どうするかってことを僕は考えていたのかなと思います」

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