歴史作った“りくりゅう”ペア 日本人同士のペア初のGPシリーズ2位表彰台入り…フリー演技終えて、一問一答全文

スポーツ報知

◇GPシリーズ第1戦 スケートアメリカ第2日 ペアフリー(10月23日、米ラスベガス・オーリンズアリーナ) 

 SP3位から出た“りくりゅう”ペアこと、三浦璃来、木原龍一(木下グループ)組が、フリーも3位の135・57点で自己ベストを更新。SPと合わせ208・20点となり、総合2位に入った。日本代表では2011年NHK杯2位の高橋成美、マーヴィン・トラン組以来、日本人選手同士のペアではGPシリーズ初となる表彰台に上った。ペア結成3季目。息の合った演技で会場を盛り上げ、日本の弱点種目で快挙を成し遂げた。そうそうたるメンバーで緊張も圧倒もされたという三浦だったが、負けん気をのぞかせ、昨季の世界選手権3位のロシアペアや地元米国ペアを上回った。前半に三浦が木原に放り投げられて跳ぶスロー3回転ルッツで転倒。フェンスにも激突したが、立て直して踏ん張った。三浦は右膝から出血していたが、気付いたのは演技後。9月のオータム・クラシックで国際大会初優勝。今大会では目標だった合計205点を上回り、北京冬季五輪シーズンで勢いに乗っている。

演技後や会見では、互いに“ハプニング”もありながら、ペアらしい掛け合いも見せた三浦、木原組のフリー演技後の一問一答は以下に全文を収録。

―演技を終えて今のお気持ちを

 三浦「そうですね。ミスがあった中でパーソナルベストの135点を出させていただいたんですけど、やはりその点数を出していただいたのに、自分自身のミスがあったのがそれが一番悔しいと思っています」

 木原「よかったです…(話そうとするが、のどが不調で声が出ない)」

 三浦「大丈夫?」

―ミスというのはどういった形で

 三浦「そうですね、コーチから言われたのはカーブの入りがまっすぐすぎたのと2人のタイミングが合わなくて、早すぎたのかな?(木原が三浦に耳打ちしながらささやくと)カレシ(木原のこと)はダンスリフトが降ろした時にななめに投げてしまったところですね。(のどが不調の木原の)通訳です(笑い)」

―演技前に話したことは

 三浦「ショートと変わらず、楽しんでフリーは2人で滑りきろうと話しましたね」

―演技前に点数は聞こえた

 木原「計算できなかったのでよかったです」

 三浦「合計、言っていたでしょ(笑い)。点数は聞こえていたんですけど、それに左右されないように自分自身、しっかりしないといけないなあとは思っていました」

―膝からは流血。痛みは? 演技はその後どうやろうと考えた?

 三浦「あの、自分自身、スロールッツでこけるのは久しぶりでそれに驚いたのはあるんですけど、この膝はキスクラで初めて気づいて、本当にそれだけ一生懸命取り組んでいたんだなあと思います」

―成長を感じる点

 三浦「やはり彼がおっしゃっていた名前を売っていくのも80%あると思うですけど、自分たちの滑りがどんどん成長していくことだと思います」

―一番、良かった点は

 三浦「私はですかね、ジャンプを2つそろえられたのは自分の良かった点だなと思います。(木原に代わり)きつかったけど、最後まであきらめずにできたことです、らしいです(笑い)」

―ジャンプを転倒した後に考えたこと

 三浦「自分自身、一度こけるとネガティブになるんですけど、スピンをしている間に今のミスを忘れて、辛かった練習を思い出して、自分なら大丈夫、隣にパートナーがいるから大丈夫だ、と思って滑っていました」

―すごい顔ぶれの中でこれだけの演技ができたこと

 三浦「何ですかね、私はこの、トップの人たちと一緒にこう練習することがすごい初めてで本当に緊張しましたし、すごい圧倒されましたけど、ここで負けちゃったらトップに食い込めないなと思って、私たちは私たちの世界でと思って頑張りました。(関係者から2位と言われて初めて順位を知り)え、えー!? (ハイタッチで喜ぶ)知らなかったー!!」

 三浦「(木原の代わりに)まだまだ課題があるのでまた次戦に向かって頑張りたいです」

 木原「(ようやく声が出るようになり)ちょっと(声が)戻ってきたんで。練習でフリーの通しの量を増やしていたけど、試合になるときついところ、2人の呼吸が合わないところが出てきてしまって、いつも以上に無駄な力を使わないといけないところがあって、明らかな失速が見えてしまったので、点数的には良かったですけど、きのうのショートと一緒で、まだまだ改善点はあるかなと思うし、レベルがどれだけ取れているかしっかり確認できていないので時間はないですけど、明日から見直して次の試合までにしっかり対策していきたいです」

―ミスをどう立て直したか。

 木原「少し休んで、普段だったら流れで追いつかないといけないですけど、三浦選手が立ち上がるまで少し時間があったので、このミスはここで切り替えて、きつい練習をしっかり積んできたので、ここから三浦さんは立て直すと信じていたので、僕は僕の仕事をするだけと思ってやりました」

 三浦「そうですね、自分自身、失敗を後に続かせないよう気持ちを切り替えて頑張りました」

―スケートを始めたのはいつから。最初からペアだったのか。憧れの選手は。

 三浦「私は5歳の頃にシングルのスケートを始めて、小学校2、3年生くらいにペアのトライアウトを受けました。憧れの選手は中国のスイ・ハンです」

 木原「最初はシングルスケーターだったんですけど、途中からペアになって、憧れの選手は中国のハオ・ザン選手のツイストなどを参考にしていました」

―1か月前のオータムクラシックを優勝するよ、GP大会で日本ペアで10年ぶりにメダルを取ると言われていたらどう思いましたか。

 三浦「あの、なんだろう、私たちは今回、メダルを取ろうと頑張っていたんじゃなくて自分たちの練習の成果が出せたらいいなと思っていたので、なんだろう、今回本当に2位は驚いています。(GPシリーズで2位になることは)信じられないですね。信じられない。ハハハ」

▷以下、記者会見

―演技を振り返って

 三浦「ミスがあった中でも、パーソナルベストの135点を出させて頂いて、まぁあの、やはり自分達のスローのコケが本当に痛いな、と、本当にそこが悔しいところです」

―それぞれのチーム違うスタイルだが、何が自身のチームの強みか

 三浦「えっと、そうですね。2人で話し合ったんですけど、スケートを誰よりも楽しんで滑るということが、私たちの長所なのではないかなと思います」

―オータムクラシックの際のインタビューで、今シーズンの目標はグランプリでメダルが取れたら、スコア200以上と言っていたが、すでに両方達成した。次の目標は・

 三浦「そうですね。まだ話しあってないので決めてないんですけど、えっとですね、次のグランプリでも、メダルを狙いたいのと、点数も次は210点かな。あのステップバイステップで頑張りたいと思います」

―日本の選手たちが見ていると思うが、ペアを目指してほしいという若い選手たちにメッセージがあれば

 木原「すいません、試合終わったあとなので声出ずらいんですけど、僕はハタチを超えてからペアに転向して、正直センスがあるわけではなかったんですけど、時間はかかったんですけど、色んなかたのサポートもありましたけど、なんとか諦めずやってきて、ようやくここまでたどり着くことができたので、僕よりセンスがある子って日本にたくさんいると思うので、僕で多分、何だろう。センスのない僕で何とかここまでくることができたので、センスがある子は多分もっともっといると思うので、もしトライしてみようと思うのであれば、木原ができたんだから大丈夫、と思ってやってトライしてくれたら本当にうれしいかなと思います」

―右膝の出血は転倒で。

 三浦「えっと、あの転倒ですね。スロールッツの転倒で、あの膝をすりむいてしまった時にケガしたものです」

―世界選手権から20点以上点を伸ばしてて、三浦はつらい練習を思い出したと言っていたがどのような練習をしてきたか。先ほど坂本が北京五輪の団体戦メダルも夢じゃないと言っていたが、どう思うか。GPファイナルも狙っていくか

 木原「練習内容としては、去年、世界選手権前まではロングプログラム通しというのを1週間に1回くらいしかやってなかったんですけど、国別対抗戦の後から、カナダに戻れなくなってからは、何やってたっけ? (三浦のサポート)ロングプログラムの通しを、週に3回に増やして、カーディオトレーニングを本当に多めに…(木原に戻る)トレーニングの方でも、持久力をあげるトレーニングをかなり多く取り入れてやってきました。(北京の団体戦について)そうですね、日本には素晴らしいシングルの選手、アイスダンスの選手がいるので、僕たちが頑張る事によって、そのメダルの可能性というのが広がってくると思うので、チームジャパン一丸になってそこは目指していかないといけないんじゃないかなと思っています。ファイナルはもちろん目指したい場所ですけど、今回の結果に満足せずに、あの、また一つ一つ課題と向き合って、結果というよりは今回の自分達に勝てることということをやっていけば、そこにもたどり着けるんじゃないかなという風には思っています」

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