ラグビー欧州遠征メンバー39人発表! 松島幸太朗で不測の事態も乗り切る…担当記者が読み解く

スポーツ報知
松島幸太朗

 日本ラグビー協会は25日、日本代表の欧州遠征メンバー39人を発表した。フランス1部クレルモンで活躍するBK松島幸太朗(28)が新たに選出され、現地で合流する。強豪のアイルランドとスコットランド、ポルトガルと戦うジョセフJAPANは、「3戦全勝」を掲げて29日に渡欧。23年W杯開催国フランスで経験を積む松島がもたらす効果を、ラグビー担当の大和田佳世記者が読み解く。

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 日本代表に頼もしい存在が加わる。3戦全勝を期す欧州遠征に、フランスで戦う松島の合流が決定。クレルモンは11月8日にトゥーロン戦があるが、この日オンライン取材に応じた藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(52)は、同6日のアイルランド戦を含めた3連戦参加を明言。「来れば(隔離などなく)すぐ練習できると聞いている。安定しているし、あのままの勢いで来てくれれば」と、期待を寄せた。

 松島合流で日本の戦術、起用は幅が広がる。23―32で敗れた23日のオーストラリア戦は後半8分に、FBセミシ・マシレワ(29)=花園=が負傷。田村が入ってSOに、先発SOの松田がFBに回った。同18分にはウィングのレメキが退きセンターが本職のライリーが出場。対応に精いっぱいで持ち味が発揮しきれなかった。19年W杯は“ダブル・フェラーリ”の片側ウィング、クラブでは主にFBでプレーし走力、キック力もある松島がいれば、不測の事態への対応力は格段に上がる。

 経験値も加わる。「海外でやることが経験として、代表チームのプラスになる」という松島の言葉通り、6月のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦(10●28)、7月のアイルランド戦(31●39)で左膝と右足首を負傷し後半11分に退くまで存在感を示した。フランス2季目の今季は5試合に出場。試合勘の不安はない。

 日本代表は今年、テストマッチ3試合いずれも競ったが勝てていない。それでも藤井氏は、「こういう試合を続ければ、こちらに(勝利が)転がってくる」とみる。勝つための土台はボールが動き続ける時間を長くし運動量で上回ること。19年W杯1次リーグ最終戦スコットランド戦の前半17分にみせた、つないで、崩して、松島が速さでトライを取り切る―。そんな場面が再現できれば、強豪からの勝利を引き寄せられるはずだ。(大和田 佳世)

 ◆松島の19年W杯とその後 開幕のロシア戦に右ウィングで先発し、40メートル独走を含む有言実行の3トライ。左ウィングの福岡堅樹(当時パナソニック)と共に「ダブル・フェラーリ」と称され、全5試合出場5トライで8強入りに貢献した。20年7月にフランス1部クレルモンへ移籍。リーグ戦、チャンピオンズカップ合わせて27試合に出場し、欧州最優秀選手にノミネートされた。

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