世界の松山英樹!凱旋V「日本人の僕が勝つというのは、意義のあることなのですごくうれしい」

スポーツ報知
18番、イーグルパットを決めて優勝した松山は、ガッツポーズで声援に応えた(カメラ・山崎 賢人)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 最終日(24日、千葉・アコーディア習志野CC=7041ヤード、パー70)

 日本のエース・松山英樹(29)=LEXUS=が、1打差首位から逃げ切った。4月のメジャー、マスターズ以来の米ツアー通算7勝目。16年11月以来の日本での優勝で、日米通算15勝の節目を飾った。武器のアイアンショットを軸に、安定した試合運びで2イーグル、3バーディー、2ボギーの65。昨年からのコロナ下では国内男女ツアー大会最多となる4976人のギャラリーを、マスターズ王者の強さで沸かせ続けた。

 日本男子初のメジャー王者が、自国の熱い期待に応えて主役を演じ切った。2打リードで迎えた最終18番。松山は残り240ヤードから5ウッドでの第2打を力強く振り抜くとほえた。「GO!」。ピンに絡めるスーパーショットで衝撃のイーグル締め。マスターズ王者の強さを見せつけ、4月のオーガスタと同じく両腕を秋空に高々と突き上げて、万雷の拍手を浴びた。

 5万8000円の高額チケットもありながら、国内最多4976人が詰めかけ、力をくれた。無観客の中で銅メダルを争い、プレーオフで敗れた8月の東京五輪に続く日本での実戦で、真価を証明した。豪快に2イーグルを奪って5打差の圧勝。4日間のパーオン率も全体1位の約81・9%で、「日本で開催することは本当に簡単じゃなかったと思う。その中で日本人の僕が勝つというのは、意義のあることなのですごくうれしい」。Oの字形の優勝トロフィーの真ん中で笑顔が輝いた。

 1打差での最終日最終組。同組のトリンゲールとのマッチレースを制した。首位に並んで後半に入ると、10番では1打ビハインドになったが、経験が生きた。11番で10メートルを沈めて再び首位に並んだ。カギは13番からの6ホールだった。19年大会は1つしか伸ばせず、タイガー・ウッズ(米国)に3打差の2位。スーパースターの強さを体感した。この日は終盤6ホールで1イーグル、2バーディー、1ボギー。「上位に日本人が僕しかいなかったのもありますし、重圧はありましたけど、逆に良い方に変わってくれた」と安どした。

 日本開催の米ツアーを日本男子として初めて制し、優勝賞金を積み上げた。米ツアーの生涯獲得賞金は3655万8549ドル(約41億6767万円)となり、アジア人最高で歴代28位となった。崔京周(チェ・キョンジュ、51)=韓国=のアジア人歴代最多勝利8勝にも1差と迫った。「(米ツアー3勝の)丸山茂樹さんに『早くそこを抜いてくれ』と言われたので。早くできるように頑張りたい」と、日本のエースは次なる勝利へ意欲をたぎらせた。

 マスターズ最終日と同じく、勝負カラーの黄色のウェアで逃げ切り。首位で迎えた最終日は日米通算13度で9勝目となった。「ここで優勝することが一つの目標だった。2年前のタイガーがマスターズの後、ここで勝ったみたいに僕もなれてよかった」。ファンの期待に応えて魅せて勝つ―。次戦は未定だが、アジア初のマスターズ王者は、憧れのウッズの背中を追って進化を続ける。(榎本 友一)

 ◆松山 英樹(まつやま・ひでき)1992年2月25日、愛媛・松山市生まれ。29歳。4歳からゴルフを始め、2011年の三井住友VISA太平洋マスターズで日本ツアー3人目のアマV。プロ転向した13年に4勝してツアー史上初のルーキー賞金王に。日米ツアー通算15勝。17年6月に世界ランク日本男子最高の2位。181センチ、88キロ。家族は妻と1女。

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