【東京六大学準硬式野球】慶大が10季ぶり11度目の優勝 MAX145キロ右腕・日比谷元樹「すごくうれしいです」

10季ぶり11度目の優勝を決めて喜ぶ慶大の選手
10季ぶり11度目の優勝を決めて喜ぶ慶大の選手

◆報知新聞社後援 東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 慶大8―2東大(24日・早大東伏見)

 首位の慶大が8勝目を挙げて、2016年秋以来10季ぶり11度目のリーグ優勝を果たした。

 「最後は三振で決めたいと思っていました」。6点リードの9回2死。8回から登板した日比谷元樹(2年=慶応)が東大・山中涼雅(1年=横浜翠嵐)を得意の直球で空振り三振に仕留めてマウンドでバンザイすると、瞬く間に歓喜の輪の中に吸い込まれていった。5年ぶりの優勝とあって、最上級生もその味を知らない。主将の服部智大(4年=平塚江南)は「春の5位からここまで来られるとは思っていなかったので、最後の優勝がかかった試合はプレッシャーがあって、終わってホッとしました」と静かに感激にひたった。

 「優勝の一番の要因です」と主将が挙げたのは右腕・日比谷の存在だった。故障の杉山功樹(3年=慶応志木)に代わって大車輪の活躍をみせた。ワインドアップで高々と左足を上げる180センチ、76キロの体全体を使ったフォームから最速145キロの直球を投げ込む。各カード初戦に勝利し、春優勝の法大を2安打で完封した。7試合に登板して6勝無敗。38イニングを投げて奪った三振は38を数える。「先輩の皆さんのおかげで最後のマウンドに立ててうれしいです」と素直に喜んだ。

 慶応高では2年時に春、夏連続で甲子園に出場したもののメンバー外。3年夏は背番号18でベンチ入りして2試合に登板も4回戦で敗退した。大学では理工学部の硬式野球部に入部したが、高校の仲間が多く在籍している縁もあり1年生の3月、準硬式野球部に転部した。チームメートといろいろな投手のフォームを動画で分析し、球速アップに取り組んでいる。5月22日の春季リーグ戦立大戦で145キロを計測。縫い目に指がかかりづらく硬球より球速が4、5キロ落ちるとされる表面がゴムの準硬式球ではかなりのスピードだ。「150キロが目標です」とレベルアップを誓った。

 2年の日比谷がのびのび投げられたのも、服部をはじめとする4年生の力があったからこそだ。水沢晃樹(国学院栃木)が2回に先制の右前適時打を放てば、中村司(慶応湘南藤沢)は3回に勝ち越しの中前適時打。9回には小倉圭悟(市川)が左越えソロを放って勝利を決定づけた。服部も打率4割7分5厘で首位打者の座をほぼ手中に。「4年生は練習する代と下級生の頃から言われていて、成績だけではなく努力もすごいと。最後のリーグ戦をいい形で終われました」と服部はうなずいた。

 六大学の覇者として11月上旬に開催される関東地区王座決定戦に臨む。昨秋は準決勝で東都優勝の中大に3―10で大敗。「中大に力の差を見せつけられたので、去年の雪辱を晴らして終わりたい」と服部。関東の王者になって大学生活を締めくくる。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請