10月24日の阪神5R・2歳新馬(芝1800メートル、10頭立て)はリアド(牡、栗東・友道康夫厩舎、父ディープインパクト)が、単勝1・7倍の1番人気に応えてデビュー勝ちを飾った。勝ち時計は1分47秒3(良)。
リアドは2019年のセレクトセールで4億7000万円の高値で取り引きされ、デビュー前から注目を集めていた。レースでは好位から余裕をもって抜け出し、2着で3番人気のトルナヴァ(ミルコ・デムーロ騎手)に3馬身差をつける完勝だった。
福永祐一騎手は「この厩舎はスタートとその後も上手につくってくれ、そういう走りができました。距離にめどが立つ内容だったと思います。まだまだフォームは改善の余地がありますが、伸びしろを感じる馬です」と成長を期待していた。
管理する友道康夫調教師は「栗東にいるときと同じで、阪神にきても優等生。ゲートを普通に出て、いい位置で折り合いがついて反応も良く、新馬戦としては100点満点の内容でした。まだ緩いのでG1というよりも、来年を見据えてゆっくりといけたらと思います」と今後のことを考えていた。
菊花賞当日に行われる芝1800メートルの新馬戦は出世レースとして知られ、数々のG1馬を送り出した。昨年1着のシャフリヤールはダービーを制している。舞台は京都から阪神に変わったが、「伝説」と語り継がれる新馬戦から今年も飛躍する馬が現れるか、後々まで注目だ。