高校サッカー北海道大会 準決勝で北海が昨年覇者撃破 WBから転向のFW笹森洸成2発…24日旭川実と決勝

スポーツ報知
前半22分、先制点を決めた北海FW笹森(左)は仲間と喜び合う

◆サッカー 全国高校選手権北海道大会 ▽準決勝  北海2―1札幌大谷(23日)

 準決勝2試合が行われた。2年ぶり優勝を目指す北海は、昨年の覇者・札幌大谷を2―1で破った。1か月前に左ウィングバック(WB)からコンバートされたFW笹森洸成(3年)が2得点。選手層の厚いチームの中で入学時は最も下のグループに所属し、試合にもなかなか出場できなかった男が、2年ぶり決勝へと導く働きをした。今年の高校総体道予選を制した旭川実は駒大苫小牧に4―0で勝利。3年ぶりの優勝へ、あと1勝とした。

 新たに就いた定位置で、北海・笹森が輝きを放った。前半22分、チーム最初のシュートを決めて先制すると、後半11分に加点。2年ぶりの決勝切符をつかみ取る全2得点に「少しはチームの役に立てたかな」と静かに喜びをかみしめた。

 6月の高校総体道予選は左WBで先発も、以後、2年生にポジションを奪われた。今大会の札幌地区予選も控え。その状況に島谷制勝監督(52)が「スピードがあるし、前にボールを運ぶ意識がある」とコンバートを決めた。身長180センチで50メートル走はチーム最速の6秒1。身体能力の高さにかけ、最前線へと据えた。

 笹森のFW経験は登別緑陽中時に数回あるだけ。「驚きはあったがやるからには頑張らないと」。ユーチューブでプロのFWの動きを研究。「頭と集中を切らさずにやり切ること」と動き出しや予測に磨きをかけてきた。チームの根幹となる守備にも積極的に取り組み、つかんだ好結果にも「少しは期待に応えられたかと」。決して浮かれることはなかった。

 今回の25人のメンバー中で唯一、クラブチーム出身者でない。同級生は28人いたが「自分の学年で一番下の実力だった」と最も下の3軍スタート。そこでも試合出場できない日が続いた。その中も「チームとしての決まりごとを徹底する」と下を向かず、2年の夏にトップチームまで上り詰めた。

 迎える高校最後の大会。全国まであと1勝としたが笹森に気負いはない。「今日も内容には満足していない。決勝は100%の力を発揮して、得点して勝ちに貢献したい」。有言実行を果たし、2年前に観客席から見た歓喜の瞬間を、ピッチで味わう。(砂田 秀人)

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