【箱根予選会】中央学院大・栗原 執念のスパートで日本人トップ 2年ぶり箱根導く

箱根駅伝の予選会で8位でゴールする中央学院大・栗原(左は9位の明大・加藤=カメラ・竜田 卓)
箱根駅伝の予選会で8位でゴールする中央学院大・栗原(左は9位の明大・加藤=カメラ・竜田 卓)

◆報知新聞社後援 第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(23日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地内周回コース=21・0975キロ)

 新型コロナウイルス感染防止対策のため、昨年に引き続き無観客の周回コースで行われ明大や8位で悲願の初出場を成し遂げた駿河台大など10校が予選を突破した。前回優勝の駒大はじめシード10校、予選会を突破した10校、オープン参加の関東学生連合の計21チームが新春の箱根路に臨む。(天候・晴れ、気温14・9度、北北西の風1・8メートル=午前9時時点)

 死力を尽くしたエースがチームの窮地を救った。中央学院大・栗原啓吾(4年)が20キロ地点前で日本人トップ集団から抜け出した。「少し早い気もしたけど、1秒でも稼ぐことを意識した」。予定より早いロングスパートを仕掛け、後続を30メートルほど引き離した。だが、向かい風が襲うラスト600メートルで失速。「自分が崩れたら、もう絶対に(予選を)通れないと思っていた。気合で乗り切りました」。後続に差を詰められるも、気迫で逃げ切り、日本人首位で駆け抜けた。

 ゴール後はあおむけに倒れ込み、車いすで運び出された。1秒差で背後にいた明大・加藤大誠の存在には気付かず、「ゴールすれすれで気付いてビックリしました」と無我夢中だった。チームを2年ぶりの大舞台に導く快走に、川崎勇二監督(59)は「最後の直線は失神状態になりながらも期待に応えてくれた」と最大級の賛辞を贈った。

 チームでは故障者が続出。主将の小島慎也(3年)ら「半分」の主力を欠き、不安が残る「怖い状態」で勝負の日を迎えた。脳裏にちらついたのが昨年の予選会。まさかの12位で敗退し、18年続いた出場が途絶えた。指揮官は「大きなショックだった。すべてを変えたかった」と、まずユニホームを一新した。慣れ親しんだ紫シャツとフラッシュイエローパンツを、今季から蛍光シャツと黒パンツに変えた。新スタイルで昨年の悪夢を振り払い、栗原も「昨年負けてから、この日に勝つことだけを意識して頑張ってきた。その意地を見せられた」と胸を張った。

 箱根路は自身3度目で、昨年は1区5位。今大会も前半区間の出走が有力となっている。「自分は後半に粘る走り、ダメになってから頑張れる精神力が持ち味。前半からチームに流れを持ってくる走りがしたい」と自覚十分。新生・中央学院大のエースが、新時代の幕開けを彩る。(竹内 夏紀)

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