【DeNA】東克樹が792日ぶり勝利 トミー・ジョン手術からの苦悩救った田中健二朗に感謝「泣きそう」

スポーツ報知
東克樹

 ◆JERAセ・リーグ DeNA5―0中日(23日・横浜スタジアム)

 先発したDeNAの東克樹投手が23日、19年8月23日巨人戦(東京D)以来792日ぶり白星をつかんだ。復帰後3戦目、初の本拠地のマウンドで完全復活を遂げた。

 快投を見せた。初回に1死満塁のピンチを迎えたが、高橋周を三邪飛、渡辺をニゴロに打ち取ると、一気に勢いに乗った。2回からは圧巻の23者連続アウト。8回90球で1安打無失点、6奪三振。シーズン最後の登板が濃厚となるマウンドで、躍動した。

 東は17年ドラフト1位でDeNAに入団。1年目の18年から先発ローテ入りして24試合に登板し、11勝5敗、防御率2・45で、新人王に輝いた。だが、2年目の19年は7登板、4勝2敗、防御率3・76に終わり、左肘トミー・ジョン手術を受けることを決断。19年2月に手術を受けてリハビリを続けてきた。9月28日のヤクルト戦(神宮)で767日ぶりの1軍復帰登板。4回までは無失点投球を見せたが、5回2死満塁で青木に満弾を浴びて降板した。10月12日の広島戦(マツダ)でも7回1失点と好投したが、敗戦投手になった。復帰3度目のマウンドで待望の白星を手にした。

 1年以上実戦を離れるトミー・ジョン手術。術後4か月間は、ボールすら投げることが出来なかった。投げ初めはテニスボールで、ネットに向かって5メートル。焦り、地道な復帰への道のりだったが、心の支えとなったのは、約半年前に同じトミー・ジョン手術を受けた田中健二朗投手の存在だった。

 「僕にとってすごい大きな存在だった。チームで僕だけがトミー・ジョン手術をしていたら、つらかったと思う。健二朗さんがいてくれて色々話を出来たり、進捗状況を話してコンディションだったり色んなことを話せてすごい救いになりました」

 コロナ禍もあって、思うようにリハビリが進まないこともあったが、半年先を行く先輩を道しるべにして耐えてきた。だからこそ、田中健の3年ぶり1軍登板となった9月12日阪神戦(横浜)のマウンドは大きな発奮材料となった。「すごく泣きそうになった。すごい感動した。近くで見ていたので、僕も早くあのマウンドで投げたいなという気持ちが強くなりました」。目標にしていた年内の1軍登板へ自然に力も入った。

 来季以降は、今永、大貫らとともに先発ローテの柱としてフル回転することが求められる。長いリハビリ生活を支えてくれた人への恩返しは、結果で示すことしかできないことは分かっている。「僕たち選手は結果で恩返ししないといけないと強く感じました」。まだ、復帰への第一歩を踏んだばかりだ。

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