バファローズファン〝聖地〟のすし店 オリックス優勝で「4つのファンが晴れてひとつになれる気がする」

スポーツ報知
オリックスバファローズの優勝を待ち望む「おの冨久」の小野夫妻

 虎党が幅を利かす大阪・ミナミの道頓堀で、数少ない?オリックスバファローズファンの聖地として知られているすし店「おの冨久」。大将の小野雄一郎さん(51)と女将の妻・由美子さん(48)は常連にふるまう祝い酒の準備など、いよいよ優勝準備に力が入ってきた。

 先代の父・利雄さん(81)が熱烈な近鉄ファンで、1970年の創業から猛牛党が集う店として有名に。二代目も物心つく頃には近鉄ファンクラブに入れられていたという筋金入りだ。といいながら、あの南海ホークス元監督の「親分」こと鶴岡一人さんが屋号の名付け親とあって、京セラドームでの試合後はホークス応援団も来店する。要は野球好きがワイワイやれる、居心地の良いお寿司屋さんだ。

 父と一緒に日生球場に通い、オフには西本幸雄監督が店に来て膝の上で可愛がられた。そんな愛してやまなかった近鉄は04年に球団統合。バファローズの愛称はオリックスに引き継がれた。「近鉄ファンが300人いたとしたらオリックスに流れたのは100人ぐらいの感覚でした。でも野球が好きやし、神戸の球団だったオリックスが大阪の球団になって、バファローズという名前が残った。応援やめた、という訳にはいかんでしょ」。今も店には加藤哲郎さんや村田辰美さんら近鉄OBが訪れる一方、店内にはオリックスの球団関係者が届けるポスターやユニホームが飾られる。いにしえの近鉄ファンと若いオリックスファンが融合してバファローズを肴に酒を酌み交わす店となって17年。その大半は優勝争いとは無縁で過ごしてきた。

 オリックス最後の優勝となる96年はブルーウェーブを名乗っていた時代。当時はバリバリの近鉄ファンだから、イチローが喜ぶ姿を見てうらやましくて仕方なかった。「優勝すればオリックスバファローズとしては初めて。これで近鉄と阪急、ブルーウェーブ、そしてオリックスバファローズの4つのファンが晴れてひとつになれる気がする。正真正銘オリックスはバファローズになるわけです」。タイミングも良くコロナの営業時短要請が明ける25日、早ければ小野さんは祝い酒を振舞い、自らの顔も興奮とアルコールで真っ赤にして、歓喜の声をミナミの街に響かせる。

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