◆秋季近畿大会 ▽1回戦 和歌山東3―1八幡商(23日・大津市皇子山)
和歌山東(和歌山2位)が八幡商(滋賀1位)との公立校対決を制し、春夏通じて初の甲子園出場に前進した。
1失点完投したサイド右腕・麻田一誠が、細かい変化球で打者を翻弄した。本格的に投手を始めた中学1年からサイドスロー一筋の背番号1は「真っすぐを中心に、スライダー、カットボールで動かして打ち取ることができた」と納得の表情。米原寿秀監督も「(勝利は)彼のピッチングが全てだと思う」と高評価した。
サイドスローを始めたきっかけは「興味本位」だという。そこから「あまりいないようなピッチャーになりたい」とのめり込んだ。憧れのプロ野球選手は同じサイドスローで和歌山東OBのソフトバンク・津森宥紀。和歌山東に進学するきっかけにもなった。
今秋の和歌山大会では準決勝で夏の甲子園王者・智弁和歌山を破るなど自信を深めて挑んだ今大会。次戦の準々決勝に勝利すれば来春のセンバツ出場が当確となる。「次勝って、甲子園に行きたい」と麻田。エースが同校初の聖地へと導く。