小林陵侑、北京五輪シーズン国内開幕戦で「金」発進 全日本ノーマルヒル初制覇

スポーツ報知
K点越えをただ1人2回そろえて優勝した土屋ホーム・小林陵

◆スキージャンプ ▽全日本選手権(22日、札幌市・宮の森ジャンプ競技場)

 ノーマルヒルが行われ、男子は2018―19年W杯個人総合王者の小林陵侑(24)=土屋ホーム=が初優勝。1回目92メートル、2回目はヒルサイズに迫る97メートルと、唯一K点越えをそろえ、255・8点で北京五輪シーズン国内開幕戦で白星発進を決めた。女子は高梨沙羅(25)=クラレ=が5連覇を飾り、伊藤有希(27)=土屋ホーム=が3位に入った。

 地力を示す貫禄Vだ。W杯でも表彰台常連の陵侑にとって19年LH優勝はあったが、意外ともいえる全日本NH初制覇。1回目2位から逆転で表彰台中央に立ち「2本通していい内容。冬レールにもうまく移行していけたら」とうなずいた。

 久々の国内戦で他を寄せ付けなかった。雨風の影響で何度も中断、ゲート位置も変わる難しい一戦。1回目は有利とされる向かい風も他選手に比べ弱い中で92メートル。2回目は追い風発表も何のその、ヒルサイズに迫る97メートルまで踏ん張った。サマーGP最終戦(ドイツ・クリンゲンタール)で優勝も飾った今夏海外遠征から4日に帰国。隔離期間も経ての実戦に「2本ともたぶん(飛び出しの)タイミングは遅れていた」と言いながらも距離を伸ばせるのは、心技体の充実ぶりの証だ。

 エースとして期待される北京シーズン。初出場の18年平昌は個人NH7位入賞も「他にエースもいて右も左も分からない状況だった」と明かす。そこから3年あまり。18―19年W杯は伝統のジャンプ週間完全V含め13勝で日本男子初の個人総合V。19―20年も総合3位、昨季も日本男子最多個人通算18勝目を挙げての総合4位と自他共認める中心となった。「エースなりの重圧もあると思うけど、自分のパフォーマンスに集中すれば結果はおのずと付いてくるはず」。そう言い切れるだけの手応えが今はある。

 応援席には両親も姿を見せ、コロナ禍や海外遠征の中で「日本で応援してもらえるのも久しぶり」と孝行息子らしい笑顔を見せた。平昌でエース格だった兄・潤志郎(3位)と表彰台に上がり、自身の成長曲線も感じ取った。「五輪は今季一番大きな試合。そこで勝てたらうれしい」。新たな“金字塔”を打ち立てるシーズンが始まった。

(川上 大志)

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