【箱根予選会】上野裕一郎監督率いる立大16位敗退 1968年大会以来54年ぶり箱根駅伝復活ならず

力走する各大学の選手たち(カメラ・竜田 卓) 
力走する各大学の選手たち(カメラ・竜田 卓) 

◆報知新聞社後援 第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(23日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地内周回コース=21・0975キロ)

 出場41校が上位10人のハーフマラソンの合計タイムで競い、上位10校が箱根駅伝本戦(来年1月2、3日)の出場権を獲得した。昨年の予選会で28位だった立大は16位で落選。1968年大会以来の54年ぶりの箱根路復活はならなかった。前回優勝の駒大はじめシード10校、予選会通過10校とオープン参加の関東学生連合の計21チームが新春の箱根路に臨む。

 予選会は例年、陸上自衛隊立川駐屯地をスタート、立川市街地を回り、国営昭和記念公園ゴールのコースで行われているが、今回は新型コロナウイルス感染防止対策として、昨年に引き続き、無観客で陸上自衛隊立川駐屯地内の1周約2・6キロの滑走路を周回するコースで開催された。各校14人以内の登録選手から当日に12人以内が出走。54年ぶりの箱根駅伝出場を目指した立大は、常連校に力負けした。

 無観客の静かな会場に響く成績発表のアナウンス。上位10校に「立教大学」の名は、呼ばれず、落選が決定した。上野裕一郎監督、エースの中山凛斗(2年)らは沈痛な表情で、現実を受け止めた。

 立大は2024年の創立150周年記念事業として「立教箱根駅伝2024」を2018年11月にたちあげ、同年12月に中大、エスビー食品などで活躍した上野監督が就任し、本格的な強化に着手した。2023年秋の箱根駅伝予選会を突破し、ちょうど第100回大会となる2024年の箱根駅伝出場をターゲットとしている。

 2020年春から有力選手が続々と入学。今年の箱根駅伝には予選会で敗退した大学の選手で構成される関東学生連合の一員として中山が4区に出場(区間18位相当)。立大ランナーとして2009年大会で関東学連選抜(現関東学生連合)の9区を担った中村嘉孝(当時4年)以来、12年ぶりに箱根路を走り、チームに貴重な経験を持ち帰った。

 今年8月の菅平合宿では、強度の高いポイント練習は実力によって4グループに分けられた。午前中にAチームとBチーム、午後にCチームとDチームが練習。上野監督はA、Bチームのロード練習では車に乗り、タイムを計測しながらきめ細かく指導。C、Dチームのロード練習では集団の最後方を一緒に走りながら選手に声をかけ、チームの底上げを図った。昨年12月の日本選手権5000メートルで13位になった「日本一速い監督」ならではの指導でチーム力は着実にアップした。

 「今季のチーム目標は箱根駅伝出場です。その思いは夏合宿でさらに強まりました」。充実の夏合宿を終えた後、主将の石鍋拓海はチームの思いを代弁するように話していた。上野監督も「現実的には今年の予選会では15位辺りが妥当。でも、学生が10位を目指すと言う以上、私も全力で10位に向かっていきます」と強い意欲を示していたが、箱根駅伝出場の壁はやはり高かった。昨年の予選会は28位で敗退。今回も常連校に屈した。

 今季のトラックシーズンで好調だった主力の服部凱杏(2年)が故障のため、登録メンバーから外れたことも大きく響いた。

 服部は中学時代から世代トップレベルのランナーとして活躍。名古屋市千種中3年時に全国大会で1500メートル優勝。都道府県対抗駅伝では愛知代表として中学生区間の2区(3キロ)で2位。名門の長野・佐久長聖高に進み、1年時に全国高校駅伝2区(3キロ)で区間賞を獲得し、全国優勝メンバーに名を連ねた。立大1年目は故障に苦しんだが、今季は6月の全日本大学駅伝関東選考会1万メートルで29分22秒88の自己ベストをマーク。そのわずか6日後に行われた日本選手権1500メートルでは3分43秒02の立大新記録で9位になるなど好調だった。箱根駅伝王者の駒大のエース格に成長した鈴木芽吹(2年)は佐久長聖高時代のチームメート。「同じレースで戦いたい」と服部は箱根駅伝での対決に意欲を示していたが、それは2023年の第99回箱根駅伝以降に持ち越された。

 立大は箱根駅伝に1934年に初出場し、通算27回出場。1957年には3位という最高成績を残した。しかし、1968年を最後に半世紀以上も箱根路から遠ざかる。立大が本戦に復活した場合、2009年に33年ぶりの出場を果たした青学大を超え、大会史上最長ブランク復活出場となる。歴史的な「返り咲き」を目指し、立大駅伝チームは2023年の第99回箱根駅伝、そして、2024年の第100回箱根駅伝に向けて走り続ける。

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