Uー18陸上開幕 走り幅跳びの東海大静岡翔洋・深沢瑞樹 日本一小さい町から羽ばたく

6月の東海総体で優勝した東海大静岡翔洋・深沢
6月の東海総体で優勝した東海大静岡翔洋・深沢
高校生史上2人目の8メートルジャンパーを目指す深沢
高校生史上2人目の8メートルジャンパーを目指す深沢

 陸上のU18全国大会が22日、愛媛県総合運動公園競技場で開幕する。23日の男子走り幅跳びに、高校1年生日本歴代最高記録(7メートル67)保持者の深沢瑞樹(東海大静岡翔洋2年)が出場する。今秋のスプリント強化で手応えをつかんだ「日本一小さな町」出身の16歳が、高校生史上2人目となる8メートル超えを目指す。

 年内最終戦を前に、東海大静岡翔洋・深沢は大志を口にした。「8メートルを、ここで跳ぶくらいの気持ちでいる」。6月のU20日本選手権では、最終6本目で自己記録を5センチ更新する7メートル72をマークして優勝。向かい風0・3メートルの中だったが「3本目で足に疲れが来てた(笑い)。そこからベストを出せたのは大きいです」と手応えをつかんだ。

 新たな「武器」が自信を裏付ける。8月中旬から約2か月間は「助走強化をしたい」と専門外の短距離種目に専念。9月の県新人では、100メートルで本職のスプリンターを押しのけて10秒69の自己新で2位。今夏の全国総体でも決勝進出相当のタイムをたたき出した大器は「速さと体力は前より全然上」とうなずいた。

 “日本一小さな町”が生んだジャンパーだ。出身の山梨県早川町の人口は994人(3月1日時点)で、日本に700以上ある町の中で最少(原発事故で避難指示が出ている福島県の町を除く)となっている。温泉旅館を営む両親の下に生まれた深沢は「買い物する場所まで1時間くらいかかる。周りに何も無いのでインドア派になった」と笑う。

 早川中時代に「何となく始めた」陸上で才能が開花。中3時に当時中学歴代5位の7メートル23を出して全国区の選手となった。高校入学を機に家族で静岡に移住した。「(中学時代は)みんな仲が良くて楽しかったので、いつか遊びにいきたい。今、あのグラウンドに戻れば速く走れそう」とほほえんだ。

 東海高校記録(7メートル81)保持者の北川凱(同高3年)と競いながら成長してきた。深沢は「この2年間は一瞬でした。(北川が卒業するのは)さみしい」としながら「凱さんの記録もまだ越してないし、一番の目標は8メートル12の高校記録。頑張る理由はたくさんある」。16歳の描く未来は、8メートルとその先にある。(内田 拓希)

 ◆深沢 瑞樹(ふかさわ・みずき)2004年11月23日、山梨県生まれ。16歳。早川中入学後に陸上を始めた。東海大静岡翔洋へ進学とともに家族と静岡市清水区に転居。走り幅跳びで、21年にU18日本室内大阪で優勝。全国高校総体2位。182センチ、63キロ。家族は両親と姉。

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