ネット選挙SNS最強はツイッター ネット空間の“選挙区”で存在感…専門家・米重克洋氏が語る実情

スポーツ報知
ツイッター社のロゴ(ロイター)

 2013年参院選でインターネットを使った選挙運動が解禁されてから8年。新型コロナウイルスの影響で街頭演説や通行人への握手などの選挙戦が制限される中、各候補者は積極的に動画やツイッターなどを活用する。日本のネット選挙の実情などについて、ビッグデータを活用するJX通信社の米重克洋代表取締役社長(33)に聞いた。(瀬戸 花音)

 動画投稿サイト「ユーチューブ」、インスタグラムなどのSNSは今回の衆院選でも積極的に活用されている。政策を訴えたり、街頭演説の告知など候補者ごとに狙いはそれぞれあるが、米重氏が最も効果的とするのがツイッターだ。

 「ツイッターは短い文章で発信がしやすく、リアルタイムでコミュニケーションがとりやすい。その場で保守層や、左派など同じ考えの人が集まって話題が増幅していく」

 2015年の安保法制の反対運動や待機児童問題について不満をつづった「#保育園落ちた 日本死ね」など、#(ハッシュタグ)を付け賛同者を集めて政治的主張をする“ツイデモ”が現実の政治に一定の影響を及ぼしてきた。

 選挙戦でSNS効果が高いのは比例区。19年の参院選で自民党比例2位で当選した山田太郎氏は、特定の支援団体を持たず、ネット中心の選挙戦を展開して約54万票を獲得。約29万票で同3位で当選した和田政宗氏もSNSをフル活用した。「山田さんは漫画などにおける表現規制の問題などで支持を集め、和田さんは完全に“ネット保守層”を足場にしている」

 今回の衆院選でも小選挙区より比例を中心に戦う候補や政党に有利に働くと分析する。代表的な存在が、れいわ新選組代表の山本太郎氏。いったんは小選挙区での出馬を宣言しながら撤回し、比例単独候補として東京ブロックで戦う山本氏について、米重氏は「政党としては小選挙区にも候補者を立てる戦い方が一番いいのでしょうけど、東京ブロックは特にネットをアクティブに使っている若い世代が多い。比例はある意味、彼が得意な戦い方が使えるフィールドだと思う」と分析する。

 また現役議員最多のツイッターフォロワー数(約240万人)を誇るのが、自民党の河野太郎氏。河野氏は小選挙区の神奈川15区から出馬しているが、米重氏は「河野さんは日常的に発信をして、党派を超えて自分を認知している人を増やしている。マスを意識した使い方です」。河野氏と自民党総裁選を戦った高市早苗氏は総裁選を機に2年半以上使っていなかったツイッターのアカウントを復活。動画などを積極的に投稿し、支持者集めに活用した。

 若年層の投票率の低さが課題となる中、ネット空間という“選挙区”でいかに支持を広げるのか。選挙ツールとしてのSNSが存在感を増している。

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