藤川球児氏、なぜ阪神・高橋遥人が9回の投球練習中に緊急降板?「選手を守る組織であってほしい」

スポーツ報知
9回のマウンドに上がるもベンチに戻る高橋(左)。ここで交代となる(右は福原コーチ=カメラ・渡辺 了文)

◆JERAセ・リーグ 阪神6―1中日(21日・甲子園)

 阪神が中日に快勝し、引き分けを挟んで3連勝で首位ヤクルトに0・5ゲーム差に迫った。しかし、8回まで快投していた高橋遥人投手が9回に向けた投球練習中に左肘の違和感を訴えたもようで緊急降板。スポーツ報知評論家の藤川球児氏は「選手を守る組織であってほしい」と首脳陣のマネジメント力の重要性を説いた。

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 高橋のアクシデントによる緊急降板は首脳陣のマネジメント不足と言わざるを得ない。9回のマウンドに上がって、投球練習中に不調を訴えた。しっかりコミュニケーションを図っていれば、早い段階で把握することができたのではないか。

 私は正直「高橋が何回で降板するのか」ということばかりを気にしていた。球団も、彼がコンディション面を特に考慮しないといけない投手であることはわかっているはずだ。しかし、故障から戦列復帰した9月以降に2戦連続完投など、打ち込まれたゲーム以外は、ほぼフルに投げてきたことに不安を感じていた。

 そして試合は早々に点差が開き、中日は来季に向けた選手起用をしていた。CSを踏まえれば、この時期の完封が持つ意味は? 継投する投手がいないという判断なら、ここまでの救援陣の整備におけるベンチワークの問題ともいえる。球数が全てではない。最近は気温が下がり、イニングの合間に肩肘も冷えやすい。本人が投げたいと言っても、セーブするのはコーチの役目だ。一人の選手の将来をどこまで見据えることができているのだろう…。

 私は高橋が阪神にとっても、球界にとっても大事な存在だと考える。他球団にはコンディションを大事にされつつ起用されている選手がいる。これは、高橋が今後、普通に投げられたら関係ないという話ではない。選手のキャリアを守る組織であってほしいと願う。(藤川球児=スポーツ報知評論家)

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