【巨人】亀井善行「まだ三流ですから」オーストラリア修業でハングリー精神磨いた…担当記者が見た

スポーツ報知
オーストラリア・プロ野球リーグ(ABL)メルボルン・シドニー。3番、三塁で先発したメルボルンに参加中の巨人・亀井義行(中央)が打席に立つ。

 巨人の亀井善行外野手が21日、今季限りでの引退を表明。都内で引退会見に臨んだ。亀井を間近で見続けてきたスポーツ報知の担当記者が、思い出をつづった。

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 2010年12月、亀井は初夏の南半球にいた。豪州プロ野球メルボルン・エーセズというチームで武者修行。取材で同行した。

 現地では「日本のスターが来た」と話題に。地元テレビのインタビューでは「なぜ実績のある一流選手がオーストラリアまで来たのか」と驚かれた。亀井は「まだ三流ですから。何かを得たい」と即答した。

 09年WBCで世界一、同年25本塁打。だが、10年は打率1割8分5厘と絶不調に陥った。実戦を積むため、20歳の橋本到ら若手と豪州行きを志願。28歳の亀井の参加は異例だった。

 球場のロッカーは倉庫で、内野の芝はデコボコ。帰国後に巨人での出場機会を増やそうと三塁や人生初の二塁守備にも挑戦した。郊外での自炊生活。「最近、料理をしてなかった」と野菜が多めのチャーハンを一生懸命作った。台所に立つと自然と心が洗われる。危機感たっぷりに「来年はやらないといけないから」と話していたのが印象的だ。

 生活をかけて必死に取り組む外国人にも触れ「人生が変わった」と原点回帰。翌11年は111試合出場と底を脱した。その後も山あり谷ありだったが、何度壁にぶつかってもはい上がった。「一生現役でいたい」という執念を胸に、生存競争の厳しい巨人で17年間プレー。逆境を乗り越える強さの根底にはオーストラリアで培ったハングリー精神がある。(片岡 優帆)

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