【巨人】亀井善行が持つ「キャプテンシー」ならぬ「カメチャンシー」を原監督も信頼…担当記者が見た

スポーツ報知
明治神宮野球大会・東亜大戦で9回1死、右前に安打を放った中大・亀井

 巨人の亀井善行外野手が21日、今季限りでの引退を表明。都内で引退会見に臨んだ。亀井を間近で見続けてきたスポーツ報知の担当記者が、思い出をつづった。

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 亀井を一言で表現するとしたら、「責任感の塊」と答える。故障の度にはい上がった不屈の闘志を思えば多くの人に納得してもらえると思うが、それはプロ入り前から変わらぬ姿だった。

 アマチュア野球担当だった04年の秋。当時、中大4年で主将の亀井と話した記憶が、鮮明に残っている。「まだ書いてほしくはないんですけど、実は折れてるんですよね」。聞けば東都大学秋季リーグ戦中の試合で二塁打を放った際、相手の返球が右脇腹を直撃、肋骨(ろっこつ)を亀裂骨折したという。だが、その後も鎮痛剤を服用して強行出場を続けた。直後の試合では満足にスイングできない中で、故障を相手に悟られずに3本のバント安打を決めたこともあった。主将として戦列に立ち続け、中大51季ぶりのリーグ優勝に導いた。プロでは故障に泣かされたが、心の強さがあったから、17年間ものプレーを可能にした。

 打順も何番でもこなせ、外野から時には一塁まで守った。だから、原監督も最後は亀井に頼った。第3次政権下において、背番号9をたたえた言葉を紹介したい。「シャイな男なんだけど、チームのことを相談できる選手になってきた。亀ちゃんにはキャプテンシーとはまた違った『カメチャンシー』というものがある」。先頭でグイグイ引っ張るわけではない。だが、困った時にはチームのためにどんな役割もいとわない。聞いた時には指揮官の言葉の勢いに笑ってしまったが、今ならスッと腑(ふ)に落ちる。(西村 茂展)

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