【巨人】亀井善行が今季限りで引退 巨人一筋17年「来年やれる自信がない」股関節の故障で決断

スポーツ報知
3月26日、開幕戦で代打サヨナラ本塁打を放ち、ファンの応援に応える亀井。今季限りで現役を引退することになった

 巨人の亀井善行外野手(39)が今季限りで現役を引退することが20日、明らかになった。股関節の故障などによるパフォーマンスの低下が主な理由。すでに原監督、球団側にも伝え、了承された。近日中にも正式発表される。現在は左ふくらはぎの打撲で出場選手登録を抹消中も、クライマックスシリーズ(CS)に向けて調整中。この日、DeNAを下し連敗を10で止めたチームを9年ぶりの日本一に導き、有終の美を飾る。

 巨人で絶大な人気を誇るバットマンが、ついにユニホームを脱ぐ。東京ドームに響く、あの大歓声は間もなく見納めだ。亀井が、プロ野球生活にひと区切りをつけた。9月上旬、原監督に今季限りで引退する旨を伝えた。近日中にも正式発表される見通しとなった。

 まだできる。そんな周囲の声も聞こえる中、意志を貫く。これまで「長く現役にへばりつくつもりはない。自分のバッティングができなくなったら辞める」と話していた。今季は91試合で打率2割1分6厘、3本塁打。昨季は51試合の出場に終わったことで、覚悟を持って臨んだシーズンだった。近い関係者には報告を済ませ、家族とも話した。大好きな巨人ファンに最後の雄姿を見てもらうため、戦い半ばでの決断となった。

 事実、体は悲鳴を上げていた。大きく影響したのは昨シーズン終盤に痛めた股関節と左足の内転筋だ。17年シーズンから股関節を意識的に鍛え始め、可動域は広がり、打撃に柔らかさ、力強さが増した。「この年で足が速くなった。体がさらに動くようになって若返ったよ」という発見で、成績はV字回復した。19年オフには年俸1億円に到達。球団最年長となる38歳シーズンでの大台だった。昨年には通算1000安打を達成。今年6月には100号にもたどり着いた。一方で、股関節は今年に入ってマヒが残った。肉離れが見つかった内転筋も回復に時間がかかった。

 打撃の微妙な変化を感じるようになり、自宅でもバットを振った。寝つけないほど悩んだ。夜中に突然目を覚まし、無我夢中に振り込むこともあった。後半戦に入り「何とか戻ってきたかな」と、光は差したが「来年は?って考えると、やれる自信がない」と覚悟だけは揺らがなかった。9月上旬。原監督に打ち明けた。「今年で引退しようと思っています」―。

 チームに迷惑をかけたくないから、2軍落ちも覚悟した。体の状態も含め、思いを聞いた指揮官は、それでも1軍の戦力であることを伝えた。亀井にとっては恩師の一人。09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では指揮官と選手として日本の連覇に貢献。「場違いなところに呼ばれたけど、あの経験は財産。感謝しかない」。後の野球人生に生かした。「原監督をもう一度、胴上げしたい」とは日本一に向けた言葉だ。

 巨人ひと筋17年。晩年に輝きを取り戻した人気者は、最後も故障に泣く、ある意味“亀井らしい”エンディングとなった。現在も左ふくらはぎの打撲から出場選手登録を抹消中。最短23日の昇格へ、この日からフリー打撃を再開した。照準は11月6日からのCSファーストステージ。さらにその先の日本シリーズで有終の美を飾るつもりだ。04年のドラフト4巡目から始まったプロ生活。最終章も“下克上”で幕を閉じる。

 ◆亀井 善行(かめい・よしゆき)1982年7月28日、奈良県生まれ。39歳。上宮太子高から中大を経て2004年ドラフト4巡目で巨人入り。09年WBC日本代表で世界一。同年は初の規定打席到達でゴールデン・グラブ賞受賞。20年に通算1000安打、21年に通算100本塁打を達成。178センチ、82キロ。右投左打。年俸1億円。

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