ベンゲル氏にFC東京が正式オファー、アドバイザー的ポストを打診…元アーセナル名将が自身の哲学注入へ

スポーツ報知
FC東京がオファーを出したベンゲル氏

 FC東京が、元プレミアリーグ・アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏(71)に正式オファーを出したことが20日、分かった。アドバイザー的な立場で打診しており、クラブの一貫した指導方針やフィロソフィー(哲学)作りを託す見込み。FC東京はIT大手「ミクシィ」(東京・渋谷区)が経営権を取得することが決定的となっており、来季からベンゲル氏の指導の下、クラブを改革していく方針だ。

 世界屈指の名将が、FC東京を大きく変えるかもしれない。関係者によると、すでにベンゲル側に正式オファーを出したことが判明。打診したのはアドバイザー的な立場で、トップチームの強化には直接関わらないが、トップから下部組織まで一貫したクラブのフィロソフィー作りを託したいと考えている。95~96年にJリーグ・名古屋の監督を務めたベンゲル氏も、縁のある日本からのオファーを本格的に検討しており、実現の可能性はあるという。

 ベンゲル氏は96年にアーセナルの監督に就任。当時のイングランドでは珍しく、パスワークとスピードを融合した攻撃的なサッカーで世界を魅了した。また全世界に独自のスカウト網を充実させ、イングランド外の優秀な若手を発掘。フランス代表FWアンリやスペイン代表MFセスクらを一流選手に育て上げ、アーセナルを世界屈指のビッグクラブへと成長させた。

 FC東京は、IT大手「ミクシィ」が経営権を取得することが決定的となっている。来季から本格的にクラブ改革を行っていくつもりで、その第一歩としてベンゲル氏に白羽の矢を立てた。鹿島のテクニカルディレクターを務めている元ブラジル代表MFジーコが、クラブに大きな影響を与えたように、実現すれば、FC東京にとって大きな財産となる。

 特に下部組織に与える影響は大きい。FC東京の下部組織は、これまで日本代表MF橋本拳人(ロストフ)やFW武藤嘉紀(神戸)を輩出するなど、クラブの強みだった。そこにベンゲルメソッド(方法)が加われば、さらなる充実が期待でき、クラブの強化にもつながる。名将の哲学を取り入れ、日本の首都クラブが変革の時を迎える。

 ◆アーセン・ベンゲル 1949年10月22日、フランス・ストラスブール生まれ。71歳。81年から指導者になり、88年にモナコでフランス1部リーグ制覇。95年から名古屋で指揮を執り、同年度の天皇杯優勝。96年からイングランドの名門アーセナルを率い、03~04年にはリーグ無敗優勝(26勝12分け)を達成。18年の退任まで、プレミアリーグ3度、FA杯を7度制した。19年11月からはFIFAの国際サッカー発展部門の責任者などを務めている。

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