藤川球児氏、西武・松坂大輔は「灯台のような存在」引退試合に臨んだ同学年の盟友への思い語る

スポーツ報知
ワールド・ベースボール・クラシック決勝、韓国・日本。祝勝会でシャンパンをかける日本代表・松坂大輔(右、レッドソックス)と藤川球児(阪神)

 西武の松坂大輔投手(41)が19日、埼玉・所沢市内で引退会見と現役最後の登板に臨んだ。時折、涙を見せながらの会見では決断までの経緯や家族、松坂世代への思いを語った。約5時間後の日本ハム戦(メットライフ)では昨年6月7日・中日との練習試合以来、499日ぶりに試合登板。横浜高の後輩・近藤に対し、全5球で四球を与えた。打者一人に最後の力を振り絞り、最速は118キロだった。世界中を魅了し、国民的スターへと上り詰めた“平成の怪物”が現役生活に幕を下ろした。

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 「松坂、お疲れさま」の一言に尽きる。まずはゆっくりと体を癒やしてほしい。

 7月の引退発表の前に連絡をもらった。「次のステージで」と前向きな思いを伝えたが、まだ彼の中で消化できていない部分はあったように感じた。でも、最後にマウンドに立った。本人が望む形ではなくとも、その姿はファンに届く。本当に特別な時間だったと思う。

 松坂と出会ったのはプロ入り後。おおらかな性格で引きつけられた。ベテランと呼ばれる年齢になっても野球少年の心を持っていた。私にとっては、灯台のような存在だ。球宴、WBC(06、09年)にメジャー。大舞台で会う度に遠く小さかった明かりが大きくなり、追いかけてきた背中に近づくことができた気がした。

 松坂は世代のシンボルとして、重圧を全て背負った。ずっと、その環境で戦ってきた大変さは想像に難くない。「人生は続く。これからの方が楽しみは多いはず」と言葉を贈りたい。(スポーツ報知評論家・藤川球児)

 ◆松坂 大輔(まつざか・だいすけ)1980年9月13日、東京都生まれ。41歳。横浜高時代の98年甲子園で春夏連覇を果たし、同年ドラフト1位で西武入団。99年から3年連続最多勝。2006年オフにポスティングシステムでRソックス入りし、08年に日本投手最多の18勝。13年途中にメッツに移籍し、15年にソフトバンクで日本球界復帰。18年に中日移籍し、20年から西武復帰。日米通算170勝108敗。182センチ、92キロ。右投右打。

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