ソフトバンク・和田毅、松坂世代も野球界も「大輔にしか背負えない」

スポーツ報知
松坂大輔がメッツ時代、カブスに在籍していた和田毅、藤川球児と「松坂世代」3人がメジャーリーガーとして再会(和田毅投手提供)

 ソフトバンクの和田毅投手(40)が19日、「憧れ」の松坂大輔へメッセージを寄せた。ともにけがと闘い、松坂世代最後の現役選手となった和田。肘の傷痕を見ながら「チームのために投げてきた」と話した松坂の姿を思い返し、「これからも世代を背負えるのは大輔」と話した。

 雰囲気があった。振りかぶった姿、ベンチに戻る前に日本ハムベンチにあいさつに行く姿。ああ、大輔らしいな、と。投げたボールじゃない。松坂大輔が23年間やってきたという、振る舞い。やっぱり、大輔は僕の「憧れ」だ。

 「今季限りで辞めようと思う」。7月6日の夜、電話でそう告げられた時は、すぐに言葉が出なかった。でも、ちょっとやそっとの悪さで諦める男じゃない。聞けば、右手でコップを握って持つことも難しい。いつでも右腕がしびれて、指先の感覚もない。だから球を投げるのが怖い、と。

 根本的に治すには、1年から1年半のリハビリを要する手術もあった、って言ってたね。でも「そんなに長く球団に待ってもらうわけにはいかない」と、最短で戻れる、最小限の手術を選んだ、と。だから劇的な変化は見られなかった。

 大輔らしいよね、そうやってチームのことを思うところ。2014年8月、ニューヨークでのランチで話したこと、今でも鮮明に覚えてる。僕と(藤川)球児がカブスで、大輔のいるメッツに遠征に行った時、日本食屋さんで再会した。

 3人が半袖から見える自分たちの肘の傷痕を出し合って「トミー・ジョン(肘じん帯再建術)3兄弟」って笑った。その時、大輔は言ったね。「それだけ、俺たちはチームのために投げてきたんだよな」って。自分のためだったら、痛けりゃ投げない。チームのために無理してきた代償だけど、僕たち3人ともこのけがをしたことを後悔してない、って。

 早稲田大2年の時にようやく結果を出して「松坂世代の和田」って報道されたこと、ものすごくうれしかったのを覚えてる。引退したら、「少しはゆっくり」って言うべきなんだろうけど、ごめん、それは難しいだろうね。だって、この世代も野球界も、やっぱり大輔にしか背負えないでしょ。今後も引っ張って行ってください!(ソフトバンク投手)

 ◆世代最後の現役へ松坂からエール

 松坂は会見で同世代で最後の現役選手となる和田にエールを送った。パ・リーグの先発としてしのぎを削った左腕に「最後の一人になった毅には、まだまだ投げたかった僕の分も続けていてほしい。できるだけ長くやってほしい」と思いを託した。また「松坂世代と呼ばれることはあまり好きではなかった」と過去を振り返った上で「自分の名前がつく以上、世代のトップで投げなければいけないと。それがあったから最後まで諦めずにここまで来られた」と感謝した。

 ◆松坂 大輔(まつざか・だいすけ)1980年9月13日、東京都生まれ。41歳。横浜高時代の98年甲子園で春夏連覇を果たし、同年ドラフト1位で西武入団。99年から3年連続最多勝。2006年オフにポスティングシステムでRソックス入りし、08年に日本投手最多の18勝。13年途中にメッツに移籍し、15年にソフトバンクで日本球界復帰。18年に中日移籍し、20年から西武復帰。日米通算170勝108敗。182センチ、92キロ。右投右打。

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