【巨人】坂本勇人が志願出場、丸佳浩ダイビングキャッチ…13戦勝ちなしもCSへ「気持ち」前進

スポーツ報知
1回1死、第1打席で左飛に倒れた坂本(カメラ・泉 貫太)

◆JERAセ・リーグ DeNA4―4巨人(19日・横浜)

 巨人がクライマックスシリーズ(CS)進出へクリンチ「2」とした。DeNAと引き分けて13試合未勝利となったが、16日の広島戦(東京D)で右手首付近に死球を受けた坂本が強行出場し、チームを鼓舞。2回に広岡の4号2ランで主導権を奪うなど戦いぶりは変わってきた。残りは3試合。CSからの下克上へ、20日の同カードで連敗を止め、状態を上げていく。

 しのぎきった。ビエイラは自分の武器を信じた。9回2死一、二塁。160キロの直球で好調の牧のバットを押し込んだ。高く弾んだゴロを三塁手・増田大が素早く前進して捕球。一塁へのランニングスローでアウトにした。今季20度目のドロー。連敗を止められなかったが、CSへのクリンチナンバーを「2」とした。

 原監督が「主導権を久しぶりに握れたゲーム」と話したように、勝ちたかった。しかし、負けなかったことに意味を見いだせる試合だ。2回に2死から大城が中前安打を放ち、続く広岡の右越え2ランで先制。3回も2死から丸が振り逃げで出塁。岡本和が四球でつないで、ウィーラーが右前に適時打を放った。2死無走者から得点を重ねる姿が、打線が復調しつつある証明だ。逆転を許し、1点を追う8回も無死一、三塁で、ウィーラーが追い込まれながらもコンパクトに中犠飛を打ち上げ、同点とした。屈しない精神状態を作り上げたのは、主将だった。

 試合前の円陣。中心で声を上げたのは、坂本だった。

 「やるのは僕ら選手なんで。何とか3つ勝てるように頑張りましょう。やるしかないよ。さぁ、行こう!」

 「やるしかないよ」は自分に言い聞かせた言葉なのかもしれない。16日の広島戦(東京D)で右手首付近に死球を受けた。腫れが残った18日の全体練習では屋外でのフリー打撃、守備練習を行わなかった。この日も、DeNAの試合前練習が始まる前にグラウンドに姿を見せ、キャッチボールを行い感触を確認。患部に黒いテーピングをし、試合前のフリー打撃は右方向への軽打が中心。ノックのスローイングも全力で投げることは控えた。万全とはいえない中でも出場を志願。元木ヘッドは「キャプテンとして行きます、と。チームとしてはありがたい」と証言した。

 主将の気迫がチームに波及した。同点に追いつかれた4回1死二塁、戸柱の中前に落ちようかという打球を丸がダイビングキャッチ。大城も3度、盗塁を阻止して危機を未然に防いだ。最後は9回無死一塁から桑原がバスターした詰まった打球を、坂本が好判断で二塁封殺。投手陣が9イニング8度、先頭打者を出塁させる苦しい中、好守連発でカバーした。

 勝ちたい。流れを変えたい。そんな気持ちのこもったプレーが随所に見えた。1つの白星で、事態が変わる。そんな希望が見いだせた。(西村 茂展)

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