村上茉愛 、種目別床運動で予選暫定トップ 東京五輪銅メダルの舞い再現 有終Vへ貫禄みせた

スポーツ報知
床運動でシリバスを決める村上茉愛(代表撮影)

◆体操 世界選手権 第1日(18日・北九州市立総合体育館)

 女子の予選で開幕し、今大会での引退を示唆している東京五輪の種目別床運動銅メダリスト・村上茉愛(25)=日体ク=が床運動で14・166点をマーク。前半7班までを終え、暫定首位に立った。平均台でも13・400点で7位。日本勢は床で平岩優奈(22)=イーグル=が13・400点で4位、平均台で芦川うらら(18)=静岡新聞SBS=が13・533点で4位、個人総合では畠田瞳(21)=セントラルスポーツ=が4種目合計53・798点で3位につけた。8~10班は19日に実施。

 スタンドからの手拍子が痛みを忘れさせてくれる。村上が床運動で東京五輪の舞を再現した。序盤にH難度の大技シリバスを決めて勢いづくと、最後の跳躍技もピタリと着地。五輪の種目別決勝と同じ14・166点をたたき出した。スタンド最前列で見つめた母・英子さんに向け、ガッツポーズした。「(銅メダルの)五輪くらいいい演技ができた。これこそが試合だという空間の中で楽しめた」。19日にも予選をあと3班残すが、決勝進出をほぼ確実とした。

 「五輪で燃え尽きたのと体の疲労」で個人総合を回避。平均台との2種目に絞った。今月5日の試技会で左足首を痛め、ほとんどぶっつけ本番で福岡へ来た。「だいぶ蹴れるようになってきている」と、この日は痛み止めも飲まずに臨んだものの、先に演技した平均台は降り技の着地で鋭い痛みが走った。左脚を引きずり、顔をしかめなくてはいけない状態だった。

 床は本調子には程遠く、予選落ちも覚悟したという。しかし、五輪では聞けなかった大声援を受け、「20年以上やってきた経験だけを信じる」と腹をくくった。毎日のようにけがを心配してLINEをくれた母が、渾身(こんしん)の演技に涙ぐむのが見えた。「泣いているのはまだ早いなと思ったけど、心配しなくていいよって演技はできた」と笑った。

 24日の種目別決勝で4年ぶりの金メダルに挑む。現役生活の集大成と位置付ける舞台で「決勝に残ればメダル狙いに行く一択。最高の演技をしたい」。ゴムまり娘が、固い決意を口にした。

 ◆村上の東京五輪 上位8人の決勝で冒頭に「シリバス」を決め、安定した演技で3位タイに。続く2人の選手が村上の点数を下回り、銅メダルが確定。女子のメダルは64年東京大会団体以来57年ぶり、女子個人では初となった。「自分で金メダルをあげたい」と名文句を残した。

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