【巨人】原辰徳監督、青空訓示で10・8引き合いに「陽」の大切さ説く

笑顔を見せる原辰徳監督
笑顔を見せる原辰徳監督
練習前、円陣の中央で訓示する原辰徳監督
練習前、円陣の中央で訓示する原辰徳監督

 巨人・原辰徳監督(63)が18日、シーズン残り4試合を前に“青空訓示”を行った。まさかの10連敗でCS争いに巻き込まれる中、この日の全体練習開始前に約10分間、伝説の「10・8」の経験を交えながら重圧への対処法をナインに説いた。

 選手、首脳陣、スタッフが作った輪の中心に原監督が立ち、語り始めた。身ぶり手ぶりを交えながら口調は次第に熱を帯びた。途中、指揮官の問いかけに、元木ヘッド、後藤野手チーフ、宮本投手チーフ、桑田投手チーフ補佐の各コーチ、西山スコアラーが挙手。「今年は、我々の持ってる経験とかいろんなことを伝えられる機会が多いね」と趣旨の一端を明かした。

 実は、伝説の「10・8」を引き合いに、重圧への心構えを伝授したのだった。原監督をはじめ挙手したコーチ、スタッフはその経験者だ。チームは現在、球団史上4度目の2ケタ連敗となる10連敗中と苦しい状況にある。もちろん優勝がかかった一戦と、現状が同じというわけではない。それでも、指揮官が言いたかったのはこうだ。負けられない、負けたくないと過度に自分を追い詰めるのはやめよう。「陰」ではなく「陽」で戦え。後で振り返った時に、必ずこの経験が糧になる―。そんな思いを言葉にした。

 言わずと知れた「10・8」とは、94年10月8日、巨人と中日が最終戦を残して同率で並び、勝った方が優勝という伝説の決戦。原監督は以前、その一戦を振り返り「あれは、やりたくない勝負だよ。やった人は幸運とも、逆の部分とも言える」と表現したこともある。思い出すだけで苦笑いがこみ上げるような重圧を克服した経験が、何より貴重な財産となった。「スポーツだから、緊張とか、プレッシャーとかはある。いかにそういうものと闘っていくか。揚々と、ノビノビと戦うことが一番大事」と原監督。最後に桑田コーチ補佐もナインに「笑顔が運を呼ぶ。抑えたり、打ったりした時は笑っていい。声を出していこう」といった内容の言葉を並べたという。

 勝負どころの大型連敗で、まさかのCS争いに巻き込まれた。4位・広島が3差に迫っている。ただ、最近は2試合連続7得点と打線は復調気配が漂う。原監督は「しっかり受け止めるということが大事で、それに対してどういうふうに自分たちがはねのけるか」とチームがさらに強くなる試練と捉えた。この苦境を打破し、勢いを持って短期決戦に挑む。(西村 茂展)

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