ラブスカフニ、中村亮土ら新たなリーダーたちのチーム作り…連載「ジョセフJAPAN 2021秋の挑戦」(4)

スポーツ報知
宮崎合宿で練習を見守る新主将のラブスカフニ(中)献身的なプレースタイルと統率力を兼ね備えた日本代表の大黒柱だ

◆ラグビー ▽テストマッチ 日本代表―オーストラリア代表(23日13時45分キックオフ、昭和電工ドーム大分)

 ラグビー日本代表は、23日のオーストラリア代表を始めとした秋のテストマッチ4連戦に備え、大分・別府市で合宿を行っている。代表をまとめる新主将に、フランカーのピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が就任し、センター中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)が新副将として支える。スポーツ報知では「ジョセフJAPAN 2021秋の挑戦」と題した連載を掲載中。第4回はチームを引っ張るリーダーたちの姿に焦点を当てた。

 「いいキャプテンではなく、今まででベストのキャプテンになりたい。重要なのは信頼関係を築くこと。瞬間、瞬間を大事にしていきたい」

 「ラピース」の愛称で呼ばれるラブスカフニ新主将は所信表明から熱を帯びていた。取材終了後、通訳を介してのやりとりで意図が伝わりきらなかったと感じたのか、広報を通じて「選手にとって影響力のあるキャプテンになりたい」と補足したほど生真面目な性格。報道陣に公開された12日の練習ではタッチラインで見守る時間が長かったものの、随所で声掛けを怠らなかった。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が「生まれながらのリーダー」と評価する素質で、初めて桜のジャージーに袖を通した19年7月のフィジー戦(釜石)で、いきなりゲームキャプテンを務めた。W杯でもリーチ・マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)に代わり、チームを束ねる試合があった。南アフリカから来日5年目。来日前に抱いていた日本人のイメージ「忠誠心が高くて勤勉」を体現するプレーぶりで、仲間たちの信頼は厚い。ある程度、日本語を理解していることも大きい。

 ジョセフHCは主将を含む複数のリーダーを置き、それぞれに役割を担わせる体制を敷く。リーダー陣に「データ上もベストであるべき」と責任感を植え付け、練習中からタックル精度などのデータで結果を出すよう求めている。これまでもリーダー陣の一員で自覚十分のラブスカフニは、自分の役割を「まとめ役」だと理解している。

 「リーチ、流、(中村)亮土、ラファエレ、坂手…名前を挙げたらきりがない、たくさんのリーダーがいい仕事をしてくれている。それを一つすることでチームが機能していく」

 今回の代表活動は合宿から遠征まで約2か月におよぶ。グラウンド外でも「選手が成長し、環境作りをしたい」と気を配る。リラックスタイムはカードゲームを楽しみ、複数の選手からは「一番強い」と、こちらも力を認められている。

 ラブスカフニを「最後にこいつに『ついて行こう』と感じさせる男」と評していたのが、副将に就いた中村だ。所属先のサントリーで昨季は主将を務め、ジョセフHCから、その安定感を買われた。プレーする場所が代表に変わっても、「僕らしくありたい」という気持ちは変わらない。

 「これまで通りです。プレーにも出ていると思うけれど、人と人をつなげるのは得意な方。あとはちょっとした危機管理能力。リーダーをしているからって、変なうわべだけの行動になりたくない」

 強みのタックルを武器に立ち向かい、仲間をサポートする。そして「いいゲームじゃなくて勝ちきれる代表にしたい」と努力を続ける。6、7月はブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦、アイルランド戦と春の欧州遠征で善戦しながら勝ちきれなかった。強豪に対し、勝利に結びつける強さを身につけられるか。コーチ陣とともにリーダー陣のチーム作りも重要になってくる。(大和田 佳世)

 ◆日本代表の秋日程

 ▽9月29日~ 強化合宿(宮崎)

 ▽10月16日~強化合宿(大分・別府)

 ▽10月23日 オーストラリア戦(昭和電工ドーム大分)

 ▽11月 6日 アイルランド戦(ダブリン)

 ▽   13日 ポルトガル戦(リスボン)

 ▽   20日 スコットランド戦(エディンバラ)

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