俳優・吉沢亮主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(日曜・午後8時)第31話が17日放送され、世帯平均視聴率が14・0%だったことが18日、分かった。
初回は20・0%を記録。前作「麒麟がくる」の初回19・1%を上回り、13年「八重の桜」の21・4%以来8作ぶりの20%台発進。東京五輪期間に3週間放送休止し、約1か月ぶりの再開となった第24話は14・3%。第25話は12・0%。東京パラリンピック期間の休みを経て約3週間ぶりの放送再開となった第26話は12・7%。
第27話は12・6%。第28話は13・8%。第29話は13・1%。第30話は13・0%と推移。今回は1ポイントアップし、8月15日放送の第24話14・3%以来の14%台となった。
24年度から新1万円札の顔になる実業家・渋沢栄一を描く物語。渋沢は幕末から激動の時代を生き抜き、約500の企業を育て、91歳まで生きた。吉沢が大河初出演で主演を務める。栄一の父親役を小林薫、母親役を和久井映見、幼なじみで妻になるヒロインの尾高千代役を橋本愛が演じるほか、栄一に大きな影響を与える15代将軍・徳川慶喜役で元SMAPの草ナギ剛が出演する。
第31話は「栄一、最後の変身」。栄一(吉沢)たちは、日本で初めてとなる銀行作りに乗り出した。豪商の小野組、三井組に協力を依頼するも難航。民間の合同によって銀行を作りたい栄一と、独自に銀行をつくりたい三井は対立し、三野村利左衛門(イッセー尾形)とし烈な駆け引きを繰り広げる。
その頃、富岡製糸場の操業を始めたい惇忠(田辺誠一)は、工女が集まらないことに悩んでいた。西洋式への誤解から、「生き血を取られる」とうわさが立っていたのだ。誤解を解くため、惇忠は娘のゆう(畑芽育)に伝習工女になってほしいと頼み込む。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)