目指す「強い大人の女性」に四苦八苦の坂本花織 演技の出来は破顔一笑の「こりゃ最悪やな」…近畿選手権女子フリー優勝後の一問一答全文

スポーツ報知
今季2度目のフリー「No More Fight Left In Me」を演じた坂本(10月10日撮影)

◇近畿選手権 女子フリー(10日、木下アカデミー京都アイスアリーナ)

 SP首位から出た2018年平昌五輪6位の坂本花織(シスメックス)は120・12点で、合計192・14点とし優勝した。試合では2度目の演技になった「No More Fight Left In Me」。日本語の意味は「もう私には闘志が残っていない」だが、女性の強さを表現するプログラムで北京五輪シーズンを戦っている。平昌五輪に続きブノワ・リショー氏が、SP、フリーの振り付けをともに担当。2大会連続の五輪へ、難易度の高いプログラムに挑んだ。

 しかし習熟に苦戦。3回転フリップの着氷が乱れ、後半の2回転半は1回転半に。最後の3回転ループもオーバーターンになった。スピンでよろける場面もあり、3つ中2つがレベル1にとどまった。最後は2秒タイムオーバで減点1となった。前週のジャパンOP、今大会、北京五輪テスト大会のアジアンオープントロフィー(北京)、GPシリーズ・スケートアメリカ(ラスベガス)と4連戦を組み込んだ。以下はフリーを終えた後の坂本との一問一答全文。

 

 ー演技を振り返って?

 「もう、これ以上ないぼろぼろをしてしまったなという一言です」

 

 ーぼろぼろになってしまった理由は?

 「練習し切れていないというっていうのがまず一番の原因で、このプログラム自体難しいし、今までのブノワ先生のプログラムを本当に完璧にやりこまないと完璧にできない。自分の中でもストーリー的に難しくて、なかなか、こう、なんなんだろうな…。理解し切れていない部分もあるし、やり込めていないというのもあるので、そこが一番の原因だなと思います」

 ―ジャンプが安定しなかったが?

 「ジャンプのミスは練習からひどかったので。練習の通り、試合にそのまま出たなという感じ。う~ん、まあ、練習不足がそのまま出ました」

 

 ―後半のスピンは?

 「後半のスピンは、なんだろうな…。考えているうちにいろいろ要素が終わっていってしまっていて、気づいたらバタンとなっていたので、こりゃ最悪やな、と思ってやっていました」

 ―連戦中だが、体力的にきつかった?

 「体力的にきつい訳ではなかったんですけど。う~ん、まあ、なんだろうな…。もうちょっとフリーの曲かけをやり込めば良かったなという感じです」

 ―きのうは腹筋と左足がつった。体のコンディションは?

 「きょうは、きのうの夜、すごく寝られたし、お風呂もしっかり入ったのでコンディション的には良かったんですけど、集中しきれていなかったっていうのが、まあちょっと残念かなと思います」

 

 ―大人の女性、強い女性がテーマということで、(演技で)イメージしている人はいる?

 「今はない、ないです」

 

 ―どんな気持ちを表現しようと思う?

 「大きく大人の女性とかまとめているんですけど、自分も大人の女性になり切れていないし、それをどう表現するかはこのプログラムとして試行錯誤している途中なので、早く見つけないといけないと思うし。もう、なんだろ、う~ん、いやー、う~ん、分かんない。難しいです」

 ―今後の大会に向けて、この近畿選手権での収穫は?

 「つい最近までブノワ先生とブラッシュアップをしてきたので、本当にこういう(コロナ禍の)厳しい状況の中、日本に来てもらって。それをしっかり試合に(表現)してこその成果なので、それを今回できなかったのは悔しいし、次こそはやりたいので、切り替えて、の試合に向けて頑張りたいと思っています」

 ―フリーの演技が4分12秒で終わった。影響は?

 「2個目の崩れたスピンからちょっとずつ遅れていって。この曲自体、本当にぴったり合わないとオーバーしてしまう。最後のスピンを回っているから、もう、これ、遅れるわと思って。レベルを取るか(タイムオーバーの)マイナス1を取るか迷ったんですけど、最後までやっちゃいました」

 ―後半のスピンが2つともレベル1だった

 「1?(笑い) たぶん、シット(スピン)が2回転足りてなくて、それがベースポジションが取れていないのと、最後のスピンもたぶん、ベースポジションが何もできていなかったんだろうなと思います」

 ―演技後にコーチのグレアム充子先生と話していた

 「最後まで集中してできていなかったことと、『せっかくわざわざブノワが日本まで来てブラッシュアップしたのに、これじゃブノワがかわいそう』と。『試合が連続であるから、本当に切り替えてやらないといけないよ』と言われました」

 ―それでも優勝だ。同学年の籠谷歩未さんと同じ組で滑り、表彰台に立ててうれしかった?

 「アユ(籠谷)は日頃からショートもフリーもずっとノーミスでできる人だったので、まあ全然心配はしていなくて。でもなんか、たまに、コンビネーションとか、ころっとミスしてパニックになることもあるので、それはないだろうと思って。今回は練習から、ずっとやっているんですけど、安心しきるまで練習をしていたので、全く心配なく、まあ、これくらいできるだろうというのを今回もやったのでさすがだなと思いました」

 ―北京五輪テスト大会(14日開幕)に出ようと思った理由と、抱負を?

「中国のその試合を選んだ理由は、やっぱり中国で試合をしたことがなくて、プレ(五輪)の試合というのもあって、出たいなと思ったのが一番。で、2個目の質問なんだっけ…? 抱負? そうだ抱負! 『きょうの自分に勝つこと』です。うふふふふ」

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