【秘話】斎藤佑樹、幻の慶大進学プラン 会見で「大学進学を希望します」と言った理由…元・番記者コラム

スポーツ報知
引退会見をする斎藤佑樹(現場代表)

 引退セレモニーで「きっとまた、お会いしましょう」とあいさつした日本ハムの斎藤佑樹投手。今、どんな第二の人生を思い描いているのだろうか。人生の最初の“岐路”となった早実3年の秋、15年前の進路表明会見の秘話を、斎藤が早実2年の秋から早大、日本ハムと番記者として取材を重ねてきた加藤弘士デジタル編集デスクが明かすとともに、セカンドキャリアへエールを送った。

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 斎藤は自身の今後について、「今自分ができることとできないこと、やらなくちゃいけないことをしっかり考えて、まずはそれをしてから次に進みたい」と話している。固定観念に縛られることなく柔軟に、幅広い選択肢から第二の人生を模索することだろう。

 思えば15年前のあの時もそうだった。早実3年だった2006年9月11日。プロか進学か、日本中が注目した進路表明会見での一幕だ。

 東京・国分寺の早実キャンパスには約150人の報道陣が集結。日テレ、フジ、テレ朝が生中継を行った。時の人と化した18歳は「プロ志望届は出しません。大学進学を希望します」と初めて明かした。会見後、登壇者全員のイスをきちんと机の下に戻す姿に「何と素晴らしい若者なのか」と賛辞の声が相次いだことは語りぐさだ。

 この時の斎藤には既定路線となる早大進学とともに、実は「もう一つの希望進路」が選択肢にあった。

 慶大進学である。

 斎藤に極めて近い関係者の証言だ。

 「あの時、会見で『早稲田大学へ進学を希望します』と言わなかったでしょう。あくまで『大学進学を希望します』だったのは、そういう理由だったんですよ」

 早大とは一風違った、慶大の「エンジョイ・ベースボール」のカラーにも興味を抱き、進学の可能性を模索した。しかし早実は早大の系属校であり、基本的に早大進学はほぼ100%。ワセダの宝がライバル校へ“流出”すれば一大事だ。周囲への影響なども踏まえて熟考した結果、早大進学を決断。大学球界に旋風を吹かせ、4年間でリーグ戦通算31勝&323奪三振の活躍を見せたのは、ご存じの通りだ。

 今も、我々には想像できないようなセカンドキャリアを脳内に描いているかもしれない。とはいえ、ブレない目標は野球界への恩返しだろう。今後も次世代の野球人のために汗を流してほしい。斎藤の笑顔には、多くの人々を幸せな気持ちにする不思議な力があるから。(デジタル編集デスク・加藤弘士)

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