◆明治安田生命J1リーグ 第32節 神戸 1―0 福岡(16日・ノエビアスタジアム神戸)
神戸はFWドウグラスの10試合ぶりのゴールが決勝点となり、福岡に1―0で勝利。3位をキープし、来季のアジア・チャンピオンズリーグ出場権を争う4位名古屋との勝ち点差を3に広げた。
日本代表FW大迫勇也が右足痛で欠場した一戦で存在感を見せた。ドウグラスは後半16分に6試合ぶりの出場を果たすと、同41分にDF初瀬の山なりのクロスを豪快ヘッド。「いつも練習していた形が出せた」と喜んだ。
2010年に当時J2の徳島に加入してから、日本でのプレーは通算10シーズン目。J1では133試合59得点で、清水時代の19年には7試合連続ゴールという偉業も達成した。実績はJでも屈指の大型ストライカーだが、今夏クラブが大迫、元日本代表FW武藤嘉紀、元スペイン代表FWボージャンをそろって獲得すると、自身のコンディション不良も影響し出場機会は減少。それでもドウグラスは「チャンスがいつ来てもいいように準備はしてきた」と、来たるべき時に備え調整を怠らなかった。
移籍後初先発したボージャンも定位置をつかんでいるわけではなく、2列目も含むアタッカー陣のポジション争いはし烈だ。一方、控えメンバーにも豊富なタレントがいることは相手にとって脅威となり、この日の試合も勝負の分かれ目となった。「FWに選手が多い状況ではあるが、自分はこのチームに貢献して何かプラスアルファを与えられる選手になりたいという気持ちで来た」とボージャン。残り6試合となったリーグ戦で、3位以内の目標も近づいてきた。