スノボ・アルペン三木つばき、北京五輪で静岡県勢初の冬季メダル獲得へ「出場出来たら表彰台狙いたい」

スポーツ報知
軽快な滑りを見せる三木つばき(本人提供)

 来年2月に開催される北京五輪で静岡県勢初の冬季五輪でのメダル獲得を狙う選手がいる。スノーボード・アルペン女子の三木つばき(18)=CATALER、掛川桜が丘中出=だ。欧州合宿から9月下旬に帰国、今月20日から再び海外で合宿し、12月からW杯などを転戦する。出発を前に今季への意気込みを語った。静岡で育った女子高生ボーダーは「五輪に出場できたら、表彰台を狙いたい」と、メダル獲得に照準を定めた。

 2020―21年シーズンに三木は確かな、手応えをつかんだ。3月ドイツでのW杯で自己最高4位と健闘するなど、昨季W杯で4度のベスト8入り。W杯ランキングは7位と参戦3年目で一躍、世界のトップに仲間入りした。

 「シーズン前の目標がW杯でベスト8に3回以上入ることだった。そこは達成できてよかった」

 新シーズンに向けた調整も順調だ。4月から掛川市を拠点に陸トレを開始。苦手なランニングメニューを積極的に取り入れた。8月中旬からイタリアなどでトレーニングに励んだ。9月下旬に一度帰国。2週間の隔離期間は、掛川市内の自宅庭に作ったトレーニング室で強化を図った。

 「合宿はケガもなく調子はよかった。基礎練習もできました。コロナを見越して、帰ってきてからも自宅でトレーニングできるように器具をそろえておきました」

 今月20日に再び、海外遠征に出発予定。そのまま12月上旬にはロシア入りし、今季公式戦初戦となるW杯が待っている。年が明ければ、いよいよ五輪イヤーだ。

 「五輪も楽しみですけど、同じぐらいW杯も重要視しています。今年の目標のひとつは、W杯で3回以上ベスト4に入ること。もちろん、五輪に出られたら、表彰台を狙いたい。長期的には、2026年イタリア(ミラノ・コルティナダンペッツォ)の五輪で金メダルを取ることが一番の目標です」

 5年後の壮大な目標へ、どんな大会でも上位に食い込めるよう、“地力”をつけることに、今は主眼を置いている。

 今夏の東京五輪では聖火ランナーを務めた。夏は応援する側だったが、来年1月に五輪代表に選ばれれば、今度は三木自身が応援される立場になる。

 「夏の五輪は妹がやっている関係で、柔道をよく見ていました。阿部きょうだいの同時金メダル獲得が一番、印象に残っています。改めてスポーツには、勇気を与えられる力があることを感じました。今回の北京は海外から応援に来られないようですけど、もし、出られたらテレビで見てくれる人たちに、私が勇気を届けたい」

 昨季W杯8位以内に入り、すでに、五輪派遣推薦基準はクリアしている。2014年ソチ五輪の銀メダリストで、18年の平昌五輪にも出場した竹内智香(37)=広島ガス=がこの種目の第一人者だが、昨年のW杯ランキングでは15位の竹内を三木が上回っている。正式な代表発表は、来年1月中旬の予定。ウインタースポーツのイメージが薄い温暖な静岡で育った18歳のヒロインが、世界のトップが集うゲレンデで滑ることを楽しみにしている。(塩沢 武士)

 ◆三木 つばき(みき・つばき)2003年6月1日、長野・北安曇郡白馬村生まれ。18歳。5歳の時、掛川市に転居。4歳でスノボーを始めた。中2でナショナルチーム、強化指定ユース選手に選出され、欧州ジュニアレースで年間王者を獲得。掛川桜が丘中から熊本にある通信制の勇志国際高トップアスリートコースに進学。趣味は音楽鑑賞。好きな食べ物は果物。173センチ。家族は両親と妹。血液型A。

 ◆主な静岡県出身の冬季五輪出場選手 スピードスケートのショートトラックで浜松市出身の伊藤亜由子=浜松工高出=が、2010年バンクーバー、14年ソチ、18年平昌と3度出場。焼津市出身の片山来夢がスノーボードハーフパイプで18年平昌五輪に出場し、7位入賞している。

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