武藤敬司「さよならムーンサルト」の筆者が1180日ぶり月面復活に書いた「おかえりムーンサルト」復刻

スポーツ報知
1180日ぶりムーンサルトプレスを決めた武藤敬司(C)サイバーファイト

 ◆「CYBER FIGHT FESTIVAL 2021」(6月6日、さいたまスーパーアリーナ)

 プロレスリング・ノア、DDT、東京女子プロレスなどを擁するサイバーファイトの祭典「CYBER FIGHT FESTIVAL2021」(サイバーフェス)が6月6日、さいたまスーパーアリーナに4800人の観衆を集めて開催された。大トリのGHCヘビー級選手権は、王者・武藤敬司(58)が丸藤正道(41)の虎王・零で敗れ、3度目の防衛に失敗した(23分30秒、体固め)。

 武藤は20分過ぎに人工関節設置手術によってドクターストップがかかり、封印していたムーンサルトプレスを18年3月14日の後楽園ホール大会以来、1180日ぶりに炸裂(さくれつ)させた。両膝をマットに痛打し、右膝を両手で押さえ5秒間、動けなくなった。ようやく丸藤をカバーにいったがカウント2で返され、反撃を許した。

 15年12月23日以来、4度目の王座に就いた丸藤は「あの人が勝利を見いだしてからのムーンサルト。あれがなかったら負けていたと思う」と振り返った。敗れた武藤は無言で会場を去った。本人が語らない代わりに、SNSでは封印を解いた禁断のムーンサルトプレスに絶賛と心配の声が巻き起こる事態となった。丸藤は一夜明け会見でも「大会が終わってもなお、武藤敬司という名前が世に出て。あのムーンサルトが世をにぎわすという。持っていくのは武藤敬司だなという…」と話した。

 賛否も含めてファンの記憶を揺さぶった姿を「虎は死して皮を残す―」の言葉に倣えば「武藤は負けてムーンサルトを残す」と言えまいか。今大会は「サイバーファイト」グループの合同興行。さまざまなレスラーが出場したオールスター戦の様相を呈した大会で、武藤は敗れても絶対的な主役を譲らなかった。(福留 崇広)=スポーツ報知2021年6月12日掲載=

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