【UWFとは何か】<2>親子2代の因縁、時空を超えて橋本大地がU参戦

スポーツ報知
UWFに初参戦した橋本大地(右)は飯塚優に圧勝した

 10月9日に東京・新宿FACEで開催された「LIDET UWF Ver.1」。リデットエンターテインメントを母体とするプロレス団体「GLEAT」の選手がキック、スープレックス、関節技(打・投・極)を主体とした格闘技系のUWFルールで他団体からのゲスト選手を迎え撃つ大会だ。

 メインイベントは、GLEATのホープ、飯塚優(25)が大日本プロレスの橋本大地(29)を迎撃するカードが組まれ、目玉のゲスト選手として、旧UWFが旗揚げされた84年に入門し、新生UWF、UWFインターナショナル(Uインター)とUWFを貫いた“元祖U戦士”中野巽耀(たつあき、56)が参戦した。

 UWFにとって10月9日は、1995年に東京ドームで新日本プロレスとUインターが全面対抗戦を行った記念日で、当時の東京ドーム新記録となる6万7000人を集めた空前の興行だった。メインイベントのエース対決は、武藤敬司(新日本)が高田延彦(Uインター)を16分16秒、ドラゴンスクリューからの足4の字固めで撃破し、IWGPヘビー級王座を防衛している。

 その時のセミファイナルでは、大地の父・橋本真也さん(05年に40歳で死去)が、Uインターの中野(当時・龍雄)を7分20秒、三角締めで下している。そんな因縁が時空を超えた26年後のUWFは、新宿・歌舞伎町にある“地下プロレス”の会場のようなライブハウス、新宿FACEに札止め269人を集めて行われた。

 この日は、新日本プロレスがエディオンアリーナ大阪、全日本プロレスが埼玉・北本市体育センター、スターダムが大阪城ホール、東京女子プロレスが大田区総合体育館とビッグマッチが集中する興行戦争デーとなったが、コアなUWFファンは歌舞伎町に集まった。元「週刊プロレス」編集長のターザン山本氏(75)もUWFを選び、歌舞伎町に足を運んだ。この日は、大日本プロレスも後楽園ホールで昼興行を打っており、大地にとってはダブルヘッダー。「大日ブラックカンパニー 地獄のオクトーバーシリーズ」というシリーズ名を実践したのだった。

 プロレスデビュー10周年の大地は、ローキック、ジャーマンスープレックスで飯塚を圧倒し、あの10・9で武藤が高田に決めたドラゴンスクリューを見舞い、最後は父の盟友・蝶野正洋の関節技STFで仕留めた(9分14秒)。初のUWFルール挑戦で、「打・投・極」のお題をクリアして勝ってみせた。

 バックステージで大地は「わかったよ。違うことをしようとしていることはすごい伝わってきた。リデット、UWF、これを確立しようというのは伝わってきた。でも違うよ。俺は違うと思うよ。いい意味でも悪い意味でもね。久々にこういうルールで、相手が総合力の強い選手だったんだけど、俺にとって、いい刺激にはなったし、たまにだったらやりたいね。たまにはね」とコメントした。橋本大地は、あくまでも本流の純プロレスを貫く姿勢を示した。26年前の父・真也さんもそうだった。(酒井 隆之)=つづく=

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