脳科学者の茂木健一郎氏が15日、自身のツイッターを更新。京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の研究費不正問題を受け、大学側が今月中にも同研究所の再編を決定する方向で調整していることを憂慮した。
京大では同研究所の名称を変更し、学内の重要組織である「附置研究所」から除外するなど大幅な規模縮小を検討。関係者からは「事実上の解体だ」という声も出ている。
この件について、「京都大学霊長類研究所は、数々の世界的な業績をあげてきた素晴らしい研究所で、日本の霊長類学は、猿の個体識別に基づく研究を世界で初めて導入するなど、ユニークな成果を出してきています」とつづった茂木氏。
「この伝統ある学術機関が、今後も発展し、日本と世界の学問を支えることを心から望んでやみません」と続けていた。